2025年4月4日金曜日

最高裁決定 抗議集会のお知らせ

東電刑事裁判 被害者を踏みにじり、次の原発事故を準備する最高裁決定を許さない!

2025年4月30日(水)

最高裁前行動 

場所:最高裁判所正門前
11:00 最高裁前抗議行動
11:30 終了

東京集会

会場:衆議院第1議員会館 大会議室
12:30 開場・通行証配布開始
13:00 開会
      弁護団報告
      ゲストトーク 木野龍逸さん・添田孝史さん
      ゲストスピーチ 後藤秀典さん、神田香織さん
      リレースピーチ 支援団メンバー
15:30 閉会

 

2025年5月11日(日)

福島県(郡山)集会

会場:ミューカルがくと館 中ホール(郡山市開成1-1-1)

13:30 開会
      弁護団報告 大河弁護士、北村弁護士
      リレースピーチ 支援団メンバー
      ほか
15:30 閉会


 

最高裁上告棄却決定に対する抗議声明

東電刑事裁判、最高裁の上告棄却決定に抗議する声明
 被害者を踏みにじり、次の原発事故を準備する最高裁を許さない!

202536
福島原発告訴団
福島原発刑事訴訟支援団

東京電力福島第一原発事故の刑事責任を問う東電刑事裁判において、最高裁判所第2小法廷(岡村和美裁判長)は3月5日付で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された武黒一郎、武藤栄両被告について、検察官役の指定弁護士の上告を棄却し、1~2審の「無罪」の判決を維持する決定をしました。

 

最高裁第2小法廷は、三浦守裁判官を除く裁判官3人(岡村和美裁判長、草野耕一裁判官、尾島明裁判官)全員一致として「業務上過失致死罪の成立に必要な予見可能性があったものと認定できず」「発電所の運転停止措置を講じるべき業務上の注意義務が認められない」とし、被告人を無罪とした第1審判決を是認した原判決の判断は「不合理な点があるとはいえない」と最悪の決定をしました。

 

私たちは、東京電力との深い関係にある草野耕一裁判官が裁判の公正を妨げると考え、事件の回避を求めてきましたが、3月21日の定年退官の直前の判断に強い憤りを禁じえません。一方で、2022年、東電民事裁判の最高裁6.17判決で、少数意見を書いた三浦守裁判官が事件を回避したことにも驚きました。

 

そもそも、第1審判決は、地震本部の長期評価に基づいて東電設計が算出した15.7メートルの津波高をもとに、東京電力が常務会で津波対策を承認していながら武藤らによって先送りした事実が公判で明らかになり、予見可能性は十分立証されたにもかかわらず、東京地裁永渕健一裁判長が握り潰した不当判決でした。

 

この最高裁の決定は、本件の双葉病院から避難の途中で亡くなった被害者とその遺族をはじめ、万余の人々の生活と人生を壊した、日本最大の公害事件である福島第一原発事故の全ての被害者と被災者を踏みにじるものです。

 

さらに、人災事故を引き起こし、国民の生命と財産を窮地に陥れ、甚大な被害をもたらしながら、原子力発電事業者は何らの責任も問われず免責されるという法的前例をつくり、むしろ、新たな原発事故を準備するものです。

 

決して許されるものではありません。満腔の怒りをもって抗議するものです。

 

私たちは、2012年、福島原発告訴団を結成し福島地検に告訴して以来、事件が移送された東京地検における不起訴処分と検察審査会の起訴議決を経て、市民の力で強制起訴を勝ち取り、2016年の福島原発刑事訴訟支援団結成、2017年から東京地裁の37回の公判の中で多くの真実を明らかにしました。2019年東京地裁の不当判決。2021年からの控訴審と23年の控訴審判決、さらに23年から24年にかけての最高裁で上告審と13年にわたる道のりでした。

 

私たちは、改めて無念の死を遂げた被害者、その遺族、そして被災者の14年の想い、これまでの道のりの中で鬼籍に入られた多くの方々の想いを、決して忘れることはできません。

 

私たちは、兄弟姉妹関係の東電株主代表訴訟はじめ、全国で裁判を続ける仲間の皆さん、各地に生きる原発事故被災者の皆さんと共に、今も続く過酷な福島原発事故の被害に真摯に向き合い、原子力行政におもねる司法をも変えるためにも、これからもあきらめずに活動を継続して参ります。

 

2024年7月3日水曜日

7.17 第6次最高裁行動&「最高裁は口頭弁論を開け! 東電元経営陣の刑事責任を問う」集会

2024年7月17日(水)に、第6次最高裁行動と「最高裁は口頭弁論を開け! 東電元経営陣の刑事責任を問う」集会を開催します。

 

最高裁前行動&署名提出行動
最高裁前行動 10:00~10:30

集会 13:30~15:00
講演:添田孝史さん(科学ジャーナリスト)
   「東電原発事故、まだ隠されていることは多い」
弁護団からの報告 海渡雄一弁護士
【会場】全国町村会館 第1会議室(東京都千代田区永田町1-11-35)
    https://www.zck.or.jp/kaikan/access/
    最高裁の西門から歩いてすぐの会場です。
    ・有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口 徒歩1分
    ・丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩8分




2024年5月18日土曜日

5.28 今こそ最高裁へ!東電旧経営陣の責任をただす 第5次最高裁前行動 & 東京集会

私たちは、2024年5月28日(火)「今こそ最高裁へ!東電旧経営陣の責任をただす 第5次最高裁前行動」と「東京集会」をおこないます。

東電福島第一原発の事故は、今も収束せずに続いています。

そして事故は、被災地に新たな被害を引き起こし続けています。

ALPS処理汚染水の海洋投棄とその作業に伴う事故、小児甲状腺がんの多発や災害関連死の増加、避難者住宅の提供打ち切りによる裁判や追い出しの強制執行、イノベーションコースト構想のもとに行われる被害者の望みとは乖離する復興策…。

福島原発事故の取るべき責任がしっかりと取られていないことで、福島は事故前の本来の姿を取り戻すことができないまま、まるで違う世界へといざなわれているように感じます。

原発事故からの被災地の健全な再生と、事故後もかわらない東京電力の企業としての無責任体制を変えさせるために、東電刑事裁判の最高裁の判断は極めて重要です。

最高裁に、国や東電への忖度なしに、被害にしっかりと向き合い、公正な判決を下すことを求めます。

ぜひ、ご参加、ご注目をお願いいたします。


2024年5月28日(火)

最高裁前行動

10:00~10:30 最高裁前行動

11:00~11:30 面談、署名提出

東京集会

12:00 開場

12:30 開会

■あいさつ 佐藤和良

■海渡雄一弁護士(告訴団・支援団弁護団)  「福島イノベーション・コースト構想の危険」

■大河陽子弁護士(告訴団・支援団弁護団)  「東電株主代表訴訟と東電刑事裁判が明らかにしたこと」

■佐藤和良(福島原発刑事訴訟支援団団長) 「原発サイト内の状況と汚染水の海洋投棄」

■武藤類子(福島原発告訴団団長) 「福島の現状 甲状腺がん・住宅問題など」 

14:00 閉会

集会会場: TKP赤坂カンファレンスセンター13階 ホール13D (港区赤坂5-2-20赤坂パークビル13階)





2024年4月18日木曜日

4.25最高裁前行動&集会「元裁判官から見た東電刑事裁判の核心」

第4次 最高裁署名提出行動

10:00~10:30 最高裁判所正門前(千代田区隼町4-2)

集会「司法の独立を問う!第4次最高裁署名提出行動&元裁判官から見た東電刑事裁判の核心」

会場:弁護士会館 クレオBC(千代田区霞が関1-1-3)

  • 13:00 開場
  • 13:30 開会
  • 13:50 講演 樋口英明さん(元裁判官) 
         「司法権の独立と裁判官の責任」
  • 14:50 質疑応答
  • 15:00 閉会

東電福島第一原発事故の責任をめぐり、東京電力元経営陣3名が業務上過失致死傷罪に問われている東電刑事裁判は、全員無罪とした判決が下されましたが、上告により現在最高裁に係属中です。

私たちはこの不当判決の破棄そして、日本における最大の公害事件であることを鑑み大法廷に回付して審理が行われるよう求めています。

この刑事事件が係属する第二小法廷の草野耕一裁判官は、東京電力と密接な利害関係のある西村あさひ法律事務所の代表を務めていたことなどから、私たちは草野裁判官にこの事件の審理から外れるように署名を呼び掛けています。


4月25日にはこの署名を提出する最高裁前行動を行い、午後からは元裁判官の樋口英明さんを講師に迎え、「司法権の独立と裁判官の責任」と題した講演をいただきます。

ぜひ、ご参加と拡散をお願いいたします。


 

2024年2月23日金曜日

第3次最高裁前行動と院内集会「司法の独立を問う!原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」

福島第一原発事故後、裁判所は、国や電力会社を妄信し原発安全神話を容認してきたことを反省したのか?

最高裁は原発事故の以前と以後で何を考えてきたのか?

司法の過去と現状を知り、東電刑事裁判だけでなく、原発裁判の勝利に向けて何ができるのかをみなさんと考える集会にしたいと思います。

原発事故後の一時期、最高裁が過去の原発容認の司法判断について真剣に見直そうとしたこと、裁判官の研究会で真剣な討論がなされていたことなど、当時を知る安原幸彦弁護士(東京HIV訴訟、ハンセン病訴訟、原爆症認定集団訴訟などの原告代理人)から、ご報告いただきます。また、最高裁の最近の原発訴訟についての判断や、東電刑事裁判の判断についてなどもお話しいただきます。

ぜひ、ご参加と拡散をお願いいたします。


2024年3月8日(金)

第3次 最高裁前行動

場所:最高裁判所正門前

10:00 アピール行動開始

10:30 終了

11:00~面談、署名提出(関係者のみ)


院内集会 「司法の独立を問う! 原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」

会場:衆議院第1議員会館 多目的ホール

13:30 開場 通行証配布開始

14:00 開会 支援団団長佐藤和良あいさつ

14:10 安原幸彦弁護士からのご報告

14:40 質疑応答、支援団弁護団からの報告

15:30 閉会



2024年2月9日金曜日

東京集会「大手法律事務所に支配される最高裁!東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立」

東電刑事裁判は、被告人の東電元幹部3名を無罪とする高裁判決が2023年1月に下され、現在最高裁に上告中です。

私たちはこの不当判決の破棄と、大法廷に回付しての審理が行われるよう求めています。

この刑事事件を担当する最高裁第二小法廷の草野耕一裁判官は、東京電力と密接な利害関係のある西村あさひ法律事務所の代表を務めていました。私たちは、公正な裁判のために草野耕一裁判官に対して、本件の審理への関与を「回避」するよう求める署名を集めています。

1月30日に、最高裁前で宣伝行動をし、署名を提出しました。

2月11日に「大手法律事務所に支配される最高裁!東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立 東京集会」を行い、巨大法律事務所と最高裁、国と東電の癒着構造を明らかにしたジャーナリストの後藤秀典さんに講演していただきます。

福島第一原発事故は、多くの人々の生活、人生を壊し、事故から13年を経過しても国土を失わせたままの未曽有の事故です。被害者遺族と福島第一原発事故で命と生活を奪われた被害者・遺族のみなさんに恥じない厳正な審理がなされるように今年も行動していきます。ぜひ、ご参加、ご支援をお願いいたします。

 

大手法律事務所に支配される最高裁!
東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立 東京集会

日時:2月11日(日)14:00~16:00(開場 13:30)
場所:東京ウィメンズプラザ ホール(最寄り駅:表参道駅)

 

内容:
福島原発刑事訴訟支援団団長 佐藤和良あいさつ
後藤秀典さんの講演『裁判所・東電・巨大法律事務所のつながりと原発裁判」
(ジャーナリスト。「クローズアップ現代」「BS1スペシャル」など報道・ドキュメンタリー番組を製作。「分断の果てに “原発事故避難者” は問いかける」で貧困ジャーナリズム賞受賞。『東京電力の変節ー最高裁・司法エリートとの 癒着と原発被災者攻撃』刊行。)
河合弘之弁護士の報告
参加費:無料