2021年3月10日水曜日

現場検証を求める要請書を東京高裁に提出しました!

2019年に全員無罪判決を出した東京地裁(永渕健一裁判長)は、指定弁護士や告訴団・支援団の度重なる要請にもかかわらず、一度も現場検証を行いませんでした。

事件の全容を正しく理解するためには、現場検証は欠かせません。

告訴団・支援団・告訴団弁護団は3月8日、東京高裁に対し、「東京電力福島原発事故刑事訴訟の現場検証等に関する要請書」を提出し、高裁前アピールと記者会見を行いました。

原発が津波に襲われ、爆発を起こした敷地内や、多くの被害者を出した双葉病院や搬送ルート、避難指示が出された地域などの現場を検証することは、被害の実態をつぶさに把握し、刑事責任の深刻さを裁判所が認識するために必要不可欠です。

控訴をした指定弁護士は、控訴趣意書を2020年9月11日に東京高等裁判所に提出しました。今後、被告人側の答弁書が提出された後、裁判が開始される予定です。


事件番号 令和元年(う)第2057号
令和3年3月8日
東京高等裁判所 第10刑事部 御中
裁判長 細田啓介殿
福島原発刑事訴訟支援団
福島原発告訴団
福島原発告訴団弁護団

東京電力福島原発事故刑事訴訟の現場検証等に関する要請書