2015年8月3日月曜日

東京検察審査会、ありがとう!



8月3日正午、福島原発告訴団は、東京第5検察審査会に感謝を伝える検審前行動を行いました。
東京地裁前に集まった参加者は約100人。「被疑者3人全員起訴」という最高の議決を得た喜びで、あちらこちらで祝福の声が飛び交いました。
河合・海渡両弁護士からは、この議決が出るまでの苦労、そして検審をサポートした補助弁護士2名の活躍が語られました。また、これからの裁判は、原発の「闇」の解明につながるだろうという希望も語られました。
最後に、東京検察審査会に向けて、全員で「ありがとうコール」。これまで、地裁前で何回もシュプレヒコールを行ってまいりましたが、一番うれしいコールでした。

午後からは、東京の3つの弁護士会(東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会)の各会長宛てに、要望書を届けました。




2015年8月3日
要 望 書
福島原発告訴団
団長 武藤類子
 貴弁護士会の平素からのご活躍に敬意を表します。
 私たち福島原発告訴団は、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故における刑事責任を追及し、告訴・告発をしている被害者の団体です。2012年に東京電力元幹部らを告訴・告発致しましたが、2013年に東京地検により全員が不起訴処分とされたため、東京検察審査会に申立をし、起訴相当を含む議決、東京地検の再度の不起訴処分を経て、とうとう7月31日、東京第五検察審査会が起訴議決を発表いたしました。
 未だに11万人の避難者が自宅に戻ることができないでいるほどの、甚大な被害を引き起こしたこの原発事故。その刑事責任を問う裁判が開かれることを怒りと悲しみの中で切望してきた私たち被害者は、「ようやくここまで来た」という思いの中におります。
 起訴議決を受け、裁判所が検察官の職務を行う弁護士を指定する際には、裁判所管轄区域の弁護士会に推薦を依頼すると聞きます。歴史的公害事件と言える本件のような大事件を担当する指定弁護士の負担は、あまりに大きいものと推察されます。公正に公訴が維持されるためにも、指定弁護士に対しては、資金的な援助や事務所設置の援助などが必要不可欠と考えられます。どうか貴弁護士会により、指定弁護士への援助をいただけないでしょうか。
 また本件は原発事故という非常に特殊で複雑な要素を持つ事件です。原発事故の真実を明らかにし責任を追及するためには、原発や原発の諸問題に精通した弁護士が担当することが必要かと思います。ぜひ、そのような知見のある弁護士を推薦されますよう要望いたします。
 ある日突然、一般市民の人生を根こそぎ変えてしまうほどの甚大な被害をもたらした原発事故。それを引き起こした者の刑事責任を問うことは、同じ悲劇が二度と繰り返されないよう未然に防ぐことや、私たちの命や健康が脅かされることなく当たり前に暮らす社会をつくることに繋がると信じます。
 告訴にまで踏み切らざるを得なかった被害者の心中をどうかお察し下さり、宜しくご検討をお願い申し上げます。




◆これからのアクション◆

(1) 東京第1検察審査会激励行動&院内集会
2015年8月19日(水)院内集会・参加費無料
12:30~13:15 東京検察審査会(東京地裁)前
14:00~15:30 参議院議員会館講堂
              ・検察審査会議決の解説等
福島からバスが出ます(片道・往復共に1500円)

(2) 告訴団福島県集会(仮)
2015年9月5日(土)参加費無料
15:00~16:45 安積総合学習センター集会室
              ・検察審査会議決の解説等

◆お問い合わせ◆
福島原発告訴団 080-5739-7279
メール:1fkokuso※gmail.com(※ ⇒ @)
カンパ:振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団

チラシダウンロード
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