2016年7月20日水曜日

7.18海の日集会開催



7月18日、いわき市文化センターで「海の日集会 これ以上命の海を汚さないで!」が開催され、約120名が参加しました。
武藤団長のあいさつの後、海渡弁護士から、汚染水事件不起訴相当議決についての報告がありました。そして、おしどりマコ・ケンさんによる講演では、笑いを交えながら、豊富な取材に基づく貴重なお話を聞くことができました。
また、河合弁護士・保田弁護士・甫守弁護士・大河弁護士よりそれぞれあいさつがされ、まとめに佐藤副団長より汚染水問題の現状、そして支援団への参加呼びかけがされました。

海渡弁護士資料 「汚染水事件 ・検察審査会 ・不起訴相当議決」(PDF・1.8MB)

集会の動画(YouTube) 2016.7.18 福島原発告訴団 7・18海の日「これ以上 命の海を汚さないで」(nomorefukushima2011)



2016年7月7日木曜日

汚染水事件不起訴相当 議決書および団長コメント

東電汚染水放出事件 不起訴相当の議決について

 汚染水放出事件はそもそも、東電が早い時期に適切な対策を取っていれば防げたものと思います。
 福島地検の不起訴処分後に行われた検察官による説明を聞く限りでは、十分な捜査が尽くされたとは思えず、福島検察審査会の審査員が正当に判断できるだけの証拠が示されていたのか非常に疑問です。
 この事件の責任を裁判によって追及することは、今後の東電の汚染水処理が適切に行われるかどうかという点でも重要であったと考えていましたので、非常に残念に思います。

福島原発告訴団 団長 武藤類子



報道 東電新旧幹部「不起訴相当」…汚染水流出(毎日新聞)

【速報】汚染水公害罪事件は「不起訴相当」の議決

 東電の汚染水放出事件について、検察庁が不起訴とし、福島検察審査会に申し立てていた事件は、福島検察審査会により不起訴は妥当である旨の議決をしたことが発表されました。
 この件について、近日中に記者会見を開く予定です。

事件名 平成28年福島検察審査会審査事件(申立)第6号, 第7号,第19号
罪名 人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律違反
議決年月日 平成28年6月23日
議決の趣旨 本件不起訴処分はいずれも相当である。

2016年7月3日日曜日

ノーマ・フィールドさんのお話(書き起こし)

2016/06/22 福島市民会館

ノーマ・フィールド(Norma M. Field)さん(シカゴ大学名誉教授)のお話

 みなさん、こんにちは。今日はいつも告訴団のホームページで見ているイベントを、実際に目のあたりにすることができて、また私も参加することができて、たいへん光栄です。
いま大河弁護士から、アメリカの事例が紹介されまして、かつてのNRC(米国原子力規制委員会)はたのもしかったんだという
追憶の気持になりました。いま、日に日にアメリカや世界中にある原子力ムラの人たちが危機感を募らせ、どうやって原子力発電を存続させるか手を替え品を替えして、規制の方もたいへん困難な状況があります。
 アメリカの環境庁が、福島からどんな教訓を得たかといいますと、原発事故があった際に、今までの基準では厳しすぎるので、基準を緩めようというものです。セシウム137は、基準を200~300倍、ストロンチウムの場合、3000倍くらいでしょうか、そのように引き上げるというか、緩めることを提案しています。
 日本でも、規制当局や、それから市民にも、「こういうことを受け入れなければ、人類にとって非常に大切である原子力発電は続かないんだ」と、福島の悲劇が利用されかねないわけです。そういう意味でも、告訴団のみなさんがなさっている努力、弁護士の方たち、技術専門家の方たちのやっていらっしゃることは、日本だけにとって重要なのではなく、もちろんアメリカであり、フランスであり、世界中の生き物にとって重要だと思います。
 今日のみなさんのお話を聞きながら、改めて感じたのは、どうしてこれだけの犯罪的な行為が行なわれたのに、市民がこういう法的手段を取らなければならないのか、しかも福島の人たちは、もう既にみなさん非常に苦労をされていて、日々の気苦労から、生活の困難から、そういう大きな負担が311の事故によって降りかかってきたのに、どうしてここまでの追及を、みなさんの責任、みなさんの努力によらなければならないのかと、その理不尽さを改めて感じています。
 しかし、逆に考えれば、民主主義とはそういうものであって、一度、例えば日本国憲法ができたからそれで良かった、こういう法律や規制が実現したからそれに頼っていればいい、というものではなくて、民主主義というのは、ある意味では恒久の闘いであって、人々の権利、それから生き物の生命を、常に勝ち取っていかなければならないものです。それがいかにたいへんであるかと思うと、ちょっと、震えるような気持ちがします。
 2010年に、私はしばらくシカゴ大学の学部生の授業として、「広島・長崎、それ以後」という、広島・長崎に落とされた原爆のウランやプルトニウムを作ってきた所の風下住民、マーシャル諸島で核実験をやってきた歴史、フランスの歴史、中国の歴史、それからもちろんチェルノブイリのこと、つまり核というのは、原子力発電と核兵器とを区別してきたことが、そもそもの間違いであったこと、それから、いかに世界中の人々の問題であるかということを、大学の若い学生たちに知って欲しくて、そういう授業をしていました。2010年の秋に、シンポジウムを開くのだったら、核兵器と原発とを一緒に扱おうという企画を決めていました。そのような中、2011年の3月11日に福島の事故が起きたわけです。
 シンポジウムの第2回目に、ぜひとも武藤類子さんと小出裕章さんをお招きしたいと思って、私は2011年の11月に初めて福島を訪れました。武藤さんの2011年9月のスピーチで、「分断」ということが非常に具体的に、人々の生活のところから作り出されているということ、当時の日々の生活の不安さのことを語っていたことがとても印象的で、ぜひ武藤さんに来ていただきたいと確信したのです。
 告訴団のブックレットは、大学院生の時の、同じくもともと文学をやっている仲間と英訳したのですけれど、その中で、例えば教師の方が、「あなたがここに居続けるから、子どもたちも残って被曝するんだ」というような、心ならずとも、あるいは他の選択肢がなくて、福島に残っている人たちが、そういう攻撃の言葉を受けなければならない状況を、翻訳しているときも感じましたし、今もさらに分断の種というのが増幅されていることを感じてきました。それと言うのも、私は今回初めて南相馬の方へ行き、昨日は小高の仮設住宅の方々のお話を伺うことができました。小高地区などが7月12日に避難指示解除になります。目に見えるように色々なもの、建物が建ったりして、生活が一見、便利になっていく姿を目撃すると、さらに健康被害や、汚染水のことを言い出すことがいかに辛くなるだろうかということ、そこに戻って来る方たちや住み続けてきた方たちが、日々の生活の中で、口には出さないかもしれない不安などがあることを、ある意味ではもろに感じることができまして、この罪の大きさ、東電の罪の大きさ、それを容認している国の罪の重さ、それからまた、私たちみな、便利な電気を使ってきて、今となってはもうどうしようもないという気持になってしまったり、選挙に行ったって何にもならないんだろうと、そのようになってしまう、罪の大きさ。悲劇ですよね。それを改めて、仮設住宅に行くことによって、今までとは違ったふうに見ることができてきました。
 鎌仲ひとみさん監督の映画「小さき声のカノン」の最後で、NUUが歌っているんですけれども、とっても素敵な歌で、生まれてきたから生きていきたい、生まれてきたら生きていきたい、というのは、誰でもが共有している気持だと思うんですね。ですから、「生」の元である水。この水を守るということは、命そのものに立ち、私たちも命を賭けて、闘って守っていこう。そして無用な敵を作らないで、やはり、みんな、生まれてきたから生きていきたいのであり、そこでどうやったら、どういう言葉で、どういう呼びかけをしたら、繋っていけるのかって。
 私、遠いところから来てこういうことを言うのは、非常におこがましいし、申し訳ない気持があるのですけれども、今、感じていることはそういうことです。みんなせっかく生まれてきたんですから、みんな生きていきたい気持を、どうやって大切にできるか、考えていきたいと思います。
 まずは今度の選挙に行ってください。ありがとうございました。


2016年6月23日木曜日

6・22「東電汚染水問題集会&デモ」開催


 
東電廣瀬社長が21日に行われた記者会見で、事故直後にメルトダウンの判断ができたにも関わらず2カ月も公表が遅れたことには、当時の社長・清水氏の指示があったことを正式に認め、謝罪と減給の発表を行いました。そのため、この日の朝刊には「東電、隠ぺいを謝罪」の文字が新聞各紙に踊りました。ただし、今後の再調査は行わない方針も発表され、真実はまだ闇の中です。これからも更なる追及が必要だと感じる謝罪でした。

 
集会では、廣瀬社長の記者会見にも出席した木野龍逸さんが、この5年間の東電のずさんさ、会見での不可解さについて、詳しく講演くださいました。改めて聴いてみても、東電にはたくさんの判断ミスがあったのではないかと感じます。この罪が、裁判で明らかにされるよう、起訴相当の議決をお願いしたいと思います。
続いて大河陽子弁護士から、海外の事例を用いながら汚染水漏えい事件の重大さについての解説があり、最後はシカゴ大学のノーマ・フィールドさんから、5年めを迎えた福島に寄せるあたたかいメッセージ。本当にありがたいことです。
集会後には、市民会館から福島駅前を通って、街中広場まで約30分のデモ行進を行いました。
  • 汚染水を海に流すな。
  • トリチウムを海に流すな。
  • 命の海を戻せ。
  • 福島の海を戻せ。
  • 東電は責任を取れ。
福島検察審査会が公平な判断を行い、起訴の議決を下してくれることを願っています。
みなさまも、福島検察審査会や福島地裁へ、応援のメッセージをお寄せください。

■木野龍逸さんのパワーポイント

■報道
福島民友新聞社






2016年6月18日土曜日

7・18海の日「これ以上 命の海を汚さないで」集会


【7・18海の日イベント「これ以上 命の海を汚さないで」集会のお知らせ】

(日時)  7月18日(月・祝) 13:00~15:30
(場所)  いわき市文化センター 4階大会議室〈いわき市平字堂根町1-4〉

<講演>︓おしどりマコケン
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の夫婦漫才コンビ。DAYSJAPAN編集員、「沖縄・球美の里」理事。福島原発事故以降、政府や東電の記者会見に出席。また、現地取材も積極的に行っている。
その模様は以下のサイトで公開中。
●おしどりポータルサイト http://oshidori-makoken.com/
●おしどりチャンネル http://ch.nicovideo.jp/oshidori

<報告>:海渡雄一弁護士

6・22「東電汚染水問題」集会&デモ




福島原発告訴団は、東京電力が福島第一原発における汚染水対策を怠り、汚染水を海洋に放出した事件について、法人としての東電と新旧役員32人を公害犯罪処罰法違反の容疑で、2013年9月と12月に合わせて6000名以上による刑事告発を福島県警に対し行いました。その後、福島地検に書類送検され、2016年3月29日に、福島地検は全員を不起訴処分としたことを発表しました。
告訴団は、不起訴処分とされたうち、嫌疑不十分の7名と東京電力について、福島検察審査会に対し、4月と6月の二次にわたり、審査の申し立てを行いました。

原発事故から現在まで、汚染水に含まれる放射性物質は極めて大量であり、太平洋全体の汚染が懸念されるほどです。この汚染水の漏洩は、事故収束と汚染水管理の責任を負っている東京電力及びその責任者らが必要な初歩的な注意義務を怠り、無策のまま対策を先送りしたことによるものです。まさに公害犯罪処罰法違反の犯罪です。

集会では、2011年3月から東電記者会見に通い取材されてきた木野龍逸さんに、汚染水問題などについて詳しくお話しいただきます。
 

6月22日(水) 「東電 汚染水問題 集会&デモ」
*13:30~ 集会 (場所)福島市市民会館 第2ホール
         *講師:木野龍逸さん(フリーランスライター)
             2011年3月より、現在まで東電記者会見に通い続ける
         *弁護団からの報告 大河陽子弁護士

         *ノーマ・フィールドさん(シカゴ大学名誉教授)あいさつ
             告訴団ブックレット「これでも罪を問えないのですか」英訳者
*15:00~ デモ (コース)福島市市民会館~福島駅周辺