2019年10月4日金曜日

刑事裁判傍聴記:第38回公判(添田孝史)

「無罪」 証拠と矛盾多い忖度判決


 有罪は厳しいかもしれない、という予想はあった。しかし刑法上の責任を問うのが難しい結果になるとしても、ここまで判決内容が腑に落ちないものになるとは想像していなかった。唖然とした。

 開廷は2019年9月19日、午後1時15分。永渕健一裁判長は「被告人らはいずれも無罪」と言い渡し、それから午後4時半ごろまで、休憩を挟んで約3時間にわたって、とてもメモを取りきれない早口で判決要旨を読み上げ続けた。

読み上げを聞いていると、「あの証拠と矛盾している」「そこまで言い切る根拠はどこにあるの」「なに言ってんだ、それ」という疑問が次から次へと頭に浮かんできた。この裁判では、証言だけでなく、電子メールや議事録など、事故を読み解く豊富な証拠を集めていたはずだ。よい素材はあったのに、どうしたこんなまずい判決になったのだろう。

 検察官役の指定弁護士を務める石田省三郎弁護士は「国の原子力行政を忖度した判決だ」と記者会見で語気を強めた。

 判決要旨を聞いて浮かんだ以下の疑問点を整理しておきたい。

無罪判決後、記者会見する石田省三郎弁護士(左から2番目)

 

事故を避ける手段は、運転停止だけなのか

   判決要旨では、「本件事故を回避するためには、本件発電所の運転停止措置を講じるほかなかった」(p.13)としている。しかし、日本原子力発電が、東海第二原発で建屋への浸水防止、海沿いの盛り土などの工事に2008年に着手し、震災までに終えていた(*1)。日本原電の元幹部は、NHKの取材にこう述べている(*2)

「もし津波のリスクがあるなら、事前に対応しておいて万一津波が来ても、大丈夫なようにしておきたい」

「長期評価などをもとに、津波がいつかくるというリスクは社内で共有されていたと思う。まずはできる対策をとっていき、大規模な工事は今後順次やっていけばいいという考えだった」

 東電も、運転停止しなくても、「まずはできる対策」から着手することは可能だったはずだ。

 もともと、原子力安全・保安院が2006年9月に各電力会社に要請した耐震バックチェックは、従来想定を超える新知見があった場合でも運転停止は必要とされていない。運転しながら、3年以内に補強工事を終えることを求めていた。「新知見が見つかれば、即運転停止して対策工事」のような、強い結果回避策は、社会通念上も要求されていなかった。

 判決のこの点については、識者からも意見が多くだされている。

山本紘之・大東文化大教授「事故を防ぐためには原子炉停止が必要だったとして有罪認定のハードルを不必要にあげている点にも疑問が残る」(東京新聞2019年9月20日朝刊2面) 

松宮孝明・立命館大教授「事故を回避する方策として、影響が大きい運転停止だけを検討した点は疑問が残る」と語り、他の対策も認めれば、「予見可能性のハードルは相当低くなっていたはずだ」(朝日新聞2019年9月20日朝刊2面)。

大塚裕史・明治大教授「事故回避の措置として指定弁護士は原発の運転停止の必要性に焦点を当てたが、実行するのは簡単ではなく、有罪のハードルを高めたといえる。控訴するのであれば、運転停止以外の対策でも事故を防げたと立証できるかが、カギとなるだろう」(読売新聞2019年9月20日朝刊38面)

「他社や専門家の意見を聞き、必要な対応を進めていた」?

「安全対策でも適宜社内で検討し、他社や研究者から意見を聴き、行政の考えも踏まえた上で必要と判断される対応を進めていた」(判決要旨p.23)

 しかし、実態は「意見を聴き」ではなく、「東電が決定した方針を了承させる根回し」だったことは、議事録や電子メールで明らかになっている。

 たとえば、東電の高尾誠氏が秋田大高橋先生に面談した時のメモには、以下のように書かれていた。

「長期評価の見解を今すぐ取り入れないなら、その根拠が必要でないかとのコメントがあった」
「非常に緊迫したムードだったが、(東電の方針を)繰り返し述べた」(*3)

  こんなやりとりを、「意見を聴いて必要と判断される対応を進めた」とする裁判所はおかしいだろう。

 東電は、東北電力が貞観津波の想定を進めていることを聞き、東北電力に圧力をかけて、その報告書を書き換えさせた事実もわかっている(*4)。裁判所は、こんな悪質な方法も「必要と判断される対応」と考えているのだろうか。

 東海第二で津波対策を進めた日本原電の元幹部が、NHKの取材に対して興味深い証言をしている(*5)

「他の電力のことも考えながら対策をやるというのが原則でして。東京電力とかに配慮をしながら、物事をすすめるという習慣が身についている。対策をやってしまえば、他の電力会社も住民や自治体の手前安全性を高めるため対策をとらないといけなくなる。波及するわけです。だから気をつけている」。東電の無策が福島の地元にばれてはいけないから、日本原電は、東電が先延ばしした長期評価津波への対策を、こっそり進めていたというのだ。

「外部から東電の対策について否定・再考の意見は出ていない」?

「東京電力の取ってきた本件発電所の安全対策に関する方針や対応について、行政機関や専門家も含め、東電の外部からこれを明確に否定したり、再考を促したりする意見が出たという事実も窺われない」(判決要旨p.24)

 外部から意見を言う前提には、東電の安全対策に関わる情報が開示されている必要がある。ところが、東電は高さ15.7mの津波計算結果(2008年)、高さ10mを超える津波は炉心溶融を引き起こすこと(2006年)など、重要な情報をずっと隠していた。

 専門家といっても、詳しい領域は限られている。地震や津波の専門家は、対策の専門家ではない。津波想定が10mを超えるとクリフエッジ的に被害が一気に拡大するという情報を持っていない。逆に、対策の専門家(プラントの機電側)は、従来想定を超える高い津波を地震学者がすでに予測されていることを知らなかった。そんな状況で、東電の安全対策を否定したり、再考を促したりすることは不可能なのだから、「専門家から意見が出たという事実は窺われない」という判決の指摘は的外れだ。

 保安院は2006年ごろ、東電と日本原電を名指しで「津波想定の余裕がない」「ハザード的に厳しい地点では弱い設備の対策を取るべきなど、厳しい意見が(保安院やJNESから)出ている」として対策を促していた(*6)。行政機関から意見は出ていたのだ。その後、日本原電は対策をしたが、東電は先延ばしを続けた。

「長期評価は取り入れるべき知見と考えられていなかった」?

「長期評価の見解は、本件地震発生前の時点において、他の電力会社がこれをそのまま取り入れることもないなど、原子炉の安全対策を含む防災対策を考えるに当たり、取り入れるべき知見であるとの評価を一般に受けていたわけではなかった」(p.30)

 国の研究開発法人である日本原子力研究開発機構は、東海再処理工場の津波想定で、長期評価の見解そのままを「採用する」(2008)としていた(*7)。日本原電は、「そのまま」ではなく日本海溝沿いの北部と南部で地震の規模を分けたものの、前述のように長期評価の見解にもとづく対策工事を実施した。

 土木学会津波評価部会も、2009年以降進めていた津波評価技術の改訂作業で、「日本海溝沿いのどこでも津波地震が起こりうる」という長期評価の考え方を取り入れようとしていた。

 判決の指摘は、まったく的外れだ。

ずさんな確率計算で長期評価の信頼性を語る愚策

「1〜4号機の津波ハザード曲線は、10mを超過する確率が10万年に1回よりやや低い頻度にとどまっており、これは通常設計事象としてとりこむべき頻度であるとまでは必ずしも考えられていない。津波ハザード解析の結果も、長期評価の信頼性が高いことを示していたとは言えない」(p.31)

この津波ハザード解析は、津波評価部会メンバー(約半分は電力社員、地震の専門家はごく少数)へのアンケート結果をもとにしているから、その結果には限界がある。JNESが震災後に計算しなおしたら、一桁違う値が出ている(*8)。この程度の根拠しかない数値を根拠に長期評価の信頼性を判断するのは暴論だ。

原電と東電、どちらが「合理的」だったのか

「法の定める安全性は、どのようなことがあっても放射性物質が外部に放出されることは絶対にないといったレベル、あるいはそれとほぼ同じレベルの、極めて高度の安全性を言うものではなく、最新の科学的、専門的知見を踏まえて、合理的に予測される自然災害を想定した安全性であって、そのような安全性の確保が求められていたものと解される」(p.36)。

「被告人3名がそれぞれ認識していた事情は、津波の襲来を合理的に予測させる程度に信頼性、具体性のある根拠を伴うものであったとは認められない」(p.39)

「合理的に予測される」と考えたからこそ、日本原電や東北電力は、地震本部の長期評価や貞観地震への備えを進めたのだろう。東電もどちらかの地震を想定すれば、10mを超える津波への対策をしなければならなかったが、二つとも先送りし、大事故を引き起こした。

 地震本部の長期評価にもとづく高い津波を想定し「万一に備えて」「できることから」対策を進めた日本原電。一方、2016年まで先送りすることにして事故時まで何も対策しなかった東電。どちらが「合理的」だったと裁判所は考えているのだろう。日本原電や東北電力の備えは「極めて高度な安全性」を求めた過剰なもので、運転停止どころか簡単な対策さえもしなかった東電こそが「合理的」とでも言うのだろうか。
______________



 
 
*6 原子力安全・保安院 小野祐二氏の調書(刑事裁判甲B75)
 
 
______________
添田 孝史 (そえだ たかし)
サイエンスライター、元国会事故調協力調査員
著書に 『原発と大津波 警告を葬った人々』、『東電原発裁判―福島原発事故の責任を問う
(ともに岩波新書)

添田さんの公判傍聴記一覧

2019年9月30日月曜日

控訴が決定しました!

本日9月30日15時10分、検察官役の指定弁護士が控訴の手続きをしました。

東京地裁の不当判決を認めることなく、控訴審で引き続き東電旧経営陣の罪が追及されます。

緊急署名にご協力下さったみなさまに感謝を申しあげます。
署名に添えられたコメントも指定弁護士のみなさまにお届けしました。
きっと私たちの想いが届いたのではないでしょうか。

長いたたかいとなります。引き続き、よろしくお願いいたします。


被害者参加代理人のコメント

2019年9月30日
被害者参加代理人
海渡雄一
河合弘之
甫守一樹
大河陽子

 私たちはこの判決に控訴していただきたいと強く願ってきました。
 本日、指定弁護士の皆さん方が、控訴を決断してくださったことに心から敬意を表します。
 判決直後から今日までに、控訴を求める署名が、インターネット上で約1万3400名、紙上で約900名、合計約1万4300名の署名が集まっています。
 昨日、郡山の駅前で行なわれた街頭署名時にも、数多くの市民の方が足をとめて署名してくださいました。
 この判決に、多くの市民、とりわけ、この事故で被害を受けた地域住民の方々が到底納得していないと思います。
 私たち被害者参加代理人としては、この事件における指定弁護士の活動を全力で支えていきたいと思います。
 そして、一審で指定弁護士を務めていただいた石田先生ほか4名のチームで控訴審を闘っていただきたいと思っております。

以上

2019年9月22日日曜日

支援団・告訴団 判決後記者会見概要

判決後に行われた支援団・告訴団の記者会見の概要です。


武藤類子・告訴団団長:
今日の裁判について、残念の一言に尽きます。
あれだけの証言や証拠がありながら「これでも罪を問えないのか」と、悔しい思いです。
裁判所は間違った判断をしたと思います。
裁判官は福島の被害に真摯に向き合ったのだろうか。福島の現場検証を棄却したこと自体が既に誤りではなかったのかと思います。
この判決は、もっとも責任を取るべき人の責任を曖昧にし、二度と同じような事故が起きないように反省し、社会を変えていくことを阻むものだと思います。
福島県民をはじめ、原発事故の被害者は誰一人この判決に納得していないと思います。
検察官役の指定弁護士のみなさんにはほんとうにお世話になりましたけれど、更なるご苦労をおかけしますが、控訴してくださることを望んでいます。

海渡雄一弁護士:
これほどひどい判決は予測していなかった。司法の歴史に汚点を残す判決だ。指定弁護士には必ず控訴して頂いて、高裁でよい判決を求めたい。
この判決の一番大きな点は、結果回避措置が間に合わないので原発を止めなくては防げないが、事前に原発を止めろという意見は出てなかったではないかというもの。抜けているのは、東電は長期評価に従って10mの敷地を超える津波の計算をしたのに何もせず、福島県にも隠して国には2011年3月7日にようやく言った。原電の幹部は「そんな先送りでいいのか」と言っている。安保氏も酒井氏を問い詰めている。
御前会議で山下氏が説明したという山下調書の信用性がないという。裁判長がいろいろ述べたが、配布された判決要旨では簡略化されて書いていない。証拠では「社長会議で説明済み」とメールで2度も出ている。議事メモにもある。裁判所の判決認定が間違っている。

甫守一樹弁護士:
裁判所がこちら側に敵意を持っているのではと窺われる訴訟指揮だった。予想を上回ってひどい判断だと思う点が2点、ひとつは民事の損害賠償訴訟では長期評価の信用性は認められているが、刑事では否定された。島崎先生や松澤先生の証言、阿部勝征先生の「長期評価取り入れるべき」という調書があったのに、長期評価の信用性を全面的に否定するかのような判断は納得できない。伊方最高裁判決は「万が一にも起こらないように」としていたのに、この判決は、「極めて高度な安全性は求められない」と判断されている。
事故前は絶対安全かのように東電は宣伝していたので、絶対安全に近い安全が確保されることを期待されていたはずなのにこの認定になるのはどうなのか。

大河陽子弁護士:
原発事故の被害について、冒頭では「取り返しのつかない甚大な被害」と認定したにもかかわらず、安全性についてのところでは、「絶対的な安全は求めない」「極めて高度な安全性まで求めない」と言って、長期評価が一般防災のためにデータが少ないところまで評価したにもかかわらず、そこまでは原発の安全性には求められないという認定をした。取り返しのつかない被害と認定しておきながら、安全性を考えるときに被害の重大性を真剣に捉えているとは到底思えない。双葉病院の患者らの悲惨な亡くなりかたを思うと考えられない判決だ。

海渡:
裁判所は冒頭で、原子力安全に求められていたこと、伊方最高裁判決が求めているやり方を否定している。事故の確率を全くゼロにしろと言っていた訳でなく、長期評価は30年に20%という極めて高い確率だと国家機関が言っていた。それを考慮しなくていいと裁判所が言ってしまった。この判決をこのまま確定させてはいけない。原子力の事故を繰り返す、招き寄せる異常な判断だ。

記者1:
かなり踏み込んで長期評価を全否定したが、海渡さんはどう感じたか?
海渡:
これは証人尋問とまったく反する。前田氏・島崎氏・都司氏らが証言した。弁護側証人の松澤氏も賛成だと言った。今村も2008年2月には高尾氏に長期評価に基づくように言っている。そのような客観的事実があるのに、都合のいい所だけつまみ食いしている。

記者2:
強制起訴で公判になったことの意義は?
海渡:
この裁判をやらないと検察の集めた証拠、会議録やメール、資料、山下調書も闇に葬られるところだった。それを社会に明らかにした。
配布された判決要旨の作り方が卑怯で、弱点の部分を法廷では読み上げたのに要旨から省略している。このまま記者が使うのではなく、これまでの37回の公判を傍聴した判断をしてほしい。
河合弘之弁護士:
強制起訴に持ち込んだところで半ば勝利している。もし不起訴のまま終わっていたらこれらの証拠は歴史の闇に葬られていた。それが白日の下にさらされた。それだけでも歴史的価値がある。控訴審で証拠の再検討がされると思っている。
今日の判決の論法では巨大企業の巨大施設による過失事故は一切罪に問えなくなる。責任追及する方法をもとから放棄している。刑罰によって重大事故を禁圧できなくなる。

記者2:
証拠が出たことによって社会にどう影響を与えるか?
海渡:
損害賠償訴訟で刑事裁判の証拠が使われている。東電の内部であったことを概ね認定されている。

記者3:
配られた要旨に書かれずに裁判長が述べたこととは?
海渡:
2008.2.16御前会議について、「山下氏が資料の配布だけしたのに説明をしたと勘違いしたのでは」というようなことを言ったところ。それと、「もしもここで会社の方針として了承されていたら、もう一度武藤に説明に行くはずない、武藤の一存でひっくり返せるはずない」と言ったが、ここは明らかな間違いで、この時はまだ7.7m+αで4m盤の対策のこと。そのあと15.7mがわかって10m盤の対策のため武藤と打ち合わせしたのが6月10日。その部分が皆さんに配られた要旨にはない。「センター長はこれらの事実があった旨供述するが、これと整合しない事実がある」これしか書いていなくて全く分からない。ほかにも省略していた。要旨だけで済ますのは危険。

記者4:
東電だけでなく保安院も長期評価に重きを置いてないと判決で強調されていたが、国の責任はどうか?
海渡:
保安院は長期評価を無視していいとは言っていなくて、早く計算結果を持って来いと言っている。それを東電はずっと隠していた。東電が隠していたことが判決から抜けている。「規制の虜にしていた者を勝ちとする判決」だ。

記者5:
強制起訴制度の限界を感じたか?制度については?
海渡:
もともと証拠が足りないものは難しいが、今回は検察が起訴前提の捜査が完了していた。不起訴後に作られたおかしな証拠もあるが。強制起訴制度で有罪にできる稀有な例になるはずだった。普通の検察官なら開示しない証拠も公正に証拠開示して行われた公判だった。だからはっきり言って裁判所がおかしかったと思う。

記者6:
武藤さんに聞きたい。被害者としては57人だが、福島では関連死もどんどん増えて、被害者という意味ではもっといろんな思いをした人が福島から裁判を見ていたと思うが、どういう思いで今日まで裁判を取り組まれていたのか?
武藤:
この裁判では限られた方たちが被害者に認定されたが、その後ろに何十万もの被害者がいて、その困難はいまも続いている。事故の時だけではなく今も。裁判に大きな期待を寄せていた。しかし今回の結果は残念だということに尽きる。裁判所は間違った判断をしたと思う。全ての公判を傍聴をしてきて、これはやっぱり犯罪だったと何度も何度も感じてきた。しかしこの判決は残念でならない。多くの福島の被害者は納得できない思いでいると思う。

記者6:
全国で再稼働されている。あらためて事業者が災害予測に向き合った時に求められる姿勢については?
武藤:
原子力を扱う企業は、いったん事故が起きてしまえばどんなことが起きるか福島原発事故で本当に分かったと思う。にもかかわらず再稼働をする感覚は私にはとても信じられない。私たちの犠牲はいったい何だったのかと思う。この犠牲から反省と教訓を得て、安全対策や、原発が発電方法として本当に正しいのか、そこから考えてほしいと心から思う。
河合:
結局、想定外だったのだからしょうがない、ということなのだろうが、また想定外は起こるのだから原発を無くすしかないというのがむしろ判決の結論になる。原発を安全に運転する方法がないと言っているのと同じなのだから。

記者7:
判決で、当時の基準は絶対的な安全性を前提としていないとあるが、今の安全基準は絶対的な安全性を前提としていると認定しているのか?
甫守:
伊方最高裁判決があったので、むしろ事故前の方が絶対的安全性が求められるという法解釈が司法にあった。事故後になって地震も津波も火山も予測できないという話が出てくると、司法は急にコロッとそこまで求めていないよと、3.11を踏まえて厳しくなった規制基準が、なぜか3.11を契機にゆるくなったという司法判断が続出した。そういう判決の延長にこの判決があるのでは。伊方最高裁判決をゆがめられているのではないか。

【緊急署名】 東電刑事裁判元経営陣「無罪」判決に控訴を!

検察官役を務めてくださった指定弁護士の皆さんに控訴のお願いです!

9月19日、東電刑事裁判の東京地裁判決は、残念ながら、「全員無罪」という許しがたい不当判決でした。
不当判決に対して、このままではいられません。検察官役を務めてくださった指定弁護士の皆さんに、控訴のお願いをしてください。

控訴期限は2週間だそうです。10月2日まで、短期決戦です。どうぞ、SNSでの拡散、MLでの拡散をお願いします。下記、緊急署名ページです。
http://chng.it/7gHfXnFkK7

紙の署名も始めました。こちらは10月1日必着でお願いします。
署名PDFをダウンロード
撮影:松原明

2019年9月15日日曜日

9月19日は判決日!

2012年に福島県民はじめ全国1万4,716人が告訴・告発したことに始まったこの福島原発刑事訴訟は、ようやく9月19日に東京地方裁判所にて判決が言い渡されます。
この人類史に残る大惨事を引き起こした者たちの責任をきちんと問えるのかどうか、司法の判断に注目です。


9月19日(木) 東京地裁104号法廷 13:15開廷
■ 11:00頃~11:15頃に地裁前行動を行います!
■ 13:15~13:45に判決発表の地裁前行動を行います。
■ 公判終了後に裁判報告会を行います。
     時間:閉廷後~16時(14時開場)    会場:弁護士会館 2階講堂 クレオBC
    (千代田区霞が関1-1-3 地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」B1-b出口直結)

東京地裁より、傍聴整理券の交付時刻が発表されました。
【交付開始】午前11時15分頃
【交付締切】午前11時45分

http://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=15
【裁判所名】東京地方裁判所 刑事第4部
【日時・場所】令和元年9月19日 午前11時45分 東京地方裁判所1番又は2番交付所
【事件名】業務上過失致死傷 平成28年刑(わ)第374号
【備考】[抽選] 当庁1番又は2番交付所において傍聴希望者に整理券を交付します。交付開始時刻は午前11時15分頃,交付締切時刻は午前11時45分です。 整理券受領にあたっては当庁正面入口前(東京メトロ霞ヶ関駅A1出口付近)から指定された場所に並んでください。開廷時刻は午後1時15分です。 なお,本事件については,傍聴人に対して,法廷前で当庁職員による所持品預かり及び所持品検査(ボディーチェックを含む。)を行います。


2019年9月7日土曜日

真実は隠せない―有罪判決を求める 東電刑事裁判 判決直前大集会

世界中を震撼させた福島第一原発事故は終わっていない。その刑事責任を問うため、全国の1万5千人が告訴・告発を行い、検察庁が不起訴とするも、市民からなる検察審査会が強制起訴を決めました。刑事裁判は約1年9か月37回にわたる公判をもって結審し、2019年9月19日に東京地方裁判所が判決を言い渡します。

真実は隠せない―有罪判決を求める 東電刑事裁判 判決直前大集会
日時:9月8日(日)14:00~16:30(13:30開場)
場所:文京区民センター 3-A会議室(文京区本郷4-15-14)

無料
    ・短編映画「東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故」上映
    ・弁護団からの話
    ・傍聴を続けたジャーナリストからの話
     木野龍逸さん 添田孝史さん
    ・福島の想い リレートーク
    ・歌「真実は隠せない」 長谷川光志さん


2019年8月28日水曜日

「判決前キャラバン」9/1スタート!

9月19日の判決に向けて、福島から電気の行く道をたどるように関東各県で街頭アピールを行います!お近くの方はぜひお集まりください!
 *街頭アピールは各地1時間程度の予定です

東電刑事裁判 判決前 キャラバン


9/1(日)福島県・栃木県
    13:30~14:00 出発式 郡山市労働福祉会館 第2会議室
    14:30~ 郡山駅西口
    16:30~ JR宇都宮駅西口
    17:45~ 東武宇都宮 東武デパート北口前

9/2(月) 群馬県

    17:00~ 高崎駅西口

9/3(火) 埼玉県

    11:00~ 所沢駅東口
    12:15~ 航空公園駅
    17:00~ 川越駅西口
    18:30~ 大宮駅西口

9/4(水) 茨城県

    12:00~ 水戸駅南口
    14:00~ 東海駅東口
    16:00~ 日立駅中央口

9/5(木) 千葉県

    11:00~ 松戸駅
    14:00~ 市川駅北口
    17:00~ 千葉駅東口

9/6(金) 東京都

    12:30~ 東京電力本店前
    14:00~ 新橋駅SL広場
    17:00~ 経産省前
    19:00~ 国会前金曜行動

9/7(土) 神奈川県

    14:00~ JR川崎駅東口
    17:00~ 横浜駅相鉄西口広場