2013年10月24日木曜日

検察審査会申立の対象者を6人に限定した理由。

河合・保田・海渡の3弁護士から、「検察審査会申立の対象者を東京電力の原子力担当役員6名に限定した理由について」の文書が届きました。
検審はこれからが勝負です。変わらぬご支援、いえ、これまで以上の世論の風を、心よりお願いいたします。
※ ご意見・ご質問等は、右側のメールフォームからお寄せください。


2013年10月22日
 
検察審査会申立の対象者を東京電力の原子力担当役員6名に限定した理由について

                           弁護士 河合 弘之
                            同  保田 行雄
                            同  海渡 雄一

告訴団のみなさまへ

 検察審査会申立の対象者を東京電力の原子力担当役員6名に限定した理由は、以下のとおりです。他の被告訴人を許したわけではありません。検察審査会の委員である市民の理解を得るため、争点を減らし、より良い決定を得るために、告訴団と弁護団で討論を重ねた結果です。どうかご了解下さい。

【理由】
 
1 東京電力のなかでは、原子力関係の対策の意思決定は原子力担当役員の手に委ねられていた。他の役員には清水社長も含め、予見可能性はあったかもしれないが、適切な対策を講ずることは困難だったと判断し、6名に審査の対象者を限定した。
 
2 保安院、原子力安全委員会の関係者については、組織としての責任はあると考えるが、東京電力の津波対策を担当していた担当者とその行動については、現時点でも明らかにできていない。告訴の対象としていた組織のトップは、東京電力の津波対策について認識があったとする証拠は得られていない。個人責任を問うていく、刑事訴訟の当事者として適切な被疑者を特定するに至っていない。そこで、組織としての保安院、原子力安全委員会を免責するわけではないが、審査の対象からは除くこととした。
 
3 文部科学省と山下ら健康管理アドバイザーには、深刻な高線量地域を隠蔽し、事実に反する低線量被曝宣伝によって、多くの住民に不必要な被曝を余儀なくさせた。
 検察庁は甲状腺ガンについて因果関係は認めていないが、否定もしていない。過失の点で不起訴という判断を決め、因果関係については不明という立場である。
 現在発症している甲状腺ガンやその他の疾病について、今後、放射線に起因することが確認され、関係者の中から告訴人が名乗り出た場合には、彼らの行為は明らかに業務上過失致死傷に該当し、あらたな闘いは十分可能である。
 今後、県民健康管理調査と甲状腺ガン等について、情報をフォローし、適切な時期に適切な対応を行うことを留保しつつ、今回は争点を単純化し、東電役員の起訴相当の決定をとることを最優先の獲得目標とし、審査の対象から外した。

2013年10月16日水曜日

東京検察審査会に審査申し立て

福島原発告訴団の昨年行なった告訴・告発が不起訴処分となった件について、10月16日、団長・副団長の3名が先行して、東京検察審査会へ審査申し立てを行いました。
台風26号の影響で福島県発着の貸切バスを運行させられなかったため、参加を予定していた60名の県民は上京できませんでしたが、私たちの心は一つ。東電旧経営陣の責任を問い、「起訴相当」を強く求めます。
   17日未明、上記にあげていたう20131016検察審査会_審査申立書」の誤字を修正し、
    「20131016検察審査会審査申立書_被疑事実の要旨」「20131016申立書_不起訴処分を不当とする理由」に分割して
    差し替えております。

申し立て後には、報告集会と記者会見を行いました。
申立書、被疑者一覧などは、上記リンクからも「資料集」タブからもご覧いただけます。


◆ 報道
東電元幹部ら不起訴に不服、検察審に申し立て 福島原発告訴団(日本経済新聞)
原発事故で検察審査申し立て 告訴団、不起訴に不服(共同通信・47NEWS)
原発事故で検察審査申し立て(ロイター)
市民団体が検審申し立て=福島原発事故(時事ドットコム)



2013年10月15日火曜日

【拡散】バス運行中止、申し立て・記者会見・報告集会は予定通り。

告訴人のみなさまにお知らせします。
明日、福島原発告訴団は東京検察審査会に審査申し立てを行います。

福島からは、貸切バスを運行させる予定でおりましたが、台風26号の上陸により交通機関の大幅な乱れが予想されることから、まことに残念ではございますが、バス運行中止を決定いたしました。

申し立て・記者会見・報告集会は予定通り行います。
みなさま、無理のない範囲でご参加ください。

◎日程 10月16日(水)
  • 11:30 東京地方裁判所前に集合、送り出し集会(送り出し集会は中止)
  • 11:50 申し立て
  • 13:00 報告集会&記者会見(約1時間) 参議院議員会館講堂
公共交通機関の運休など、大幅な乱れが予想されています。くれぐれも無理をなさらないでください。

2013年10月11日金曜日

【速報!】汚染水放出事件、告発受理!

本日10月11日、福島県警に提出した東電に対する告発状が受理されました。二度とこのような杜撰で無責任な対応をさせぬために、捜査が進むことを願います。報道については「汚染水告発」のページでご紹介しています。

2013年10月10日木曜日

検審委任状締切、まだ間に合います!

福島原発告訴団の告訴人のみなさま。
本日10日、検察審査会用委任状の第2次締切日となっております。一人でも多くの方に訴えていただきたいと思います。これからでもまだ間に合いますので(あと1週間、10月16日10月20日到着まで)、急いで送ってください。
原発事故の責任をただし、事故再発を防ぐ・・・そのためにも、声をあげていきましょう。
 (その後、第3次受付けもいたします。)


汚染水放出事件告発用の委任状は、11月11日締切です。こちらは、どなたでも告発人になれます。多くの方に関心を持って告発していただきけますよう、お願いいたします。詳しくは上部タブ「汚染水告発」からご覧ください。

2013年10月1日火曜日

10月16日東京検察審査会に申し立てを行います!

【ご注意ください】 告訴人のみなさまにお送りしている封筒には「検察審査会用」「汚染水放出事件告発用」と、2枚の委任状が同封されています。できれば2枚ともご署名、捺印(各2ヵ所)の上、返送ください。
※ 締切間際ですと事務作業が多忙を極めます。送付をお急ぎください。

汚染水告発】 告発人を広く募集しております。詳しくは上部タブ「汚染水告発」からご覧ください。

福島原発告訴団は、東京地検の「不起訴処分」を不服として、10月16日に東京検察審査会に審査を申し立てを行います。申し立ての後は、報告集会&記者会見を行います。つきましては支援者みなさま、ぜひとも東京地裁前にお集まりください。あきらめず、へこたれず、共に正義を求める声をあげましょう。

◎日程 10月16日(水)
  • 11:30 東京地方裁判所前に集合、送り出し集会
  • 11:50 申し立て
  • 13:00 報告集会&記者会見(約1時間) 参議院議員会館講堂
福島地検に申し立てができなくなったため、福島県内のみなさまにはご足労をおかけします。「中通りルート(福島~郡山~東京)」「いわきルート(いわき~東京)」、2コースのバスを走らせます。

※ 台風により、貸切バスは中止になりました!