2012年11月17日土曜日

第二次告訴報告

15日、1万3262人分の告訴・告発状を福島地検に提出しました。告訴人は全47都道府県に広がり、6月提出の福島県民1324人分と合わせれば1万4586人もの人が、適切な捜査を求めて訴えるという、かつてない大規模告訴となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご支援くださったみなさまに、心から感謝申し上げます。

 
 
この日、天気予報は「雨」となっておりましたが、私たちの熱い想いが雨雲を吹き飛ばし、秋晴れの空の下、250人が堂々のデモ行進を行いました。告訴状・委任状を詰めた段ボールは全部で10箱にもなり、女性たち10人が「段ボール行列」をして地検に運びこみました。私たちの代表7人が、地検内で告訴状を提出している間、残った参加者は駐車場でミニ集会。北海道から九州・沖縄まで、全国から駆けつけた代表たちが、各々に思いの丈を叫びました。
この時、地検の駐車場ではガイガーカウンターのアラームが鳴りっぱなし。福島に住む私たちはアラームの設定をかなり上げているのでなかなか鳴りませんが、他県からいらした方で、0.3マイクロSv/hの設定にされている方のアラームが延々と鳴り続けているのです。ここがいかに危険な地であるかを、改めて思い起こすことができました。
 
14時からは音楽堂小ホールに移動して報告集会です。会場に用意した席がすぐに満席になってしまい、着席できなかった方々は、隣の「働く婦人の家」に用意したサテライト会場へ移動していただくことになりました。集会は、関ジョニーさんの軽快な音楽でスタートしました。続いて団長、副団長、弁護士からの経過説明。全国10カ所の事務局からは、陳述書の朗読と現状報告があり、会場中が「原発を必ずなくそう。そのためにつながっていこう」という一つの想いで結ばれたように感じました。
 
同日15時から40分間、東京の司法記者クラブで記者会見も行いました。「13時に第二次告訴をいたしました」と事務局長の大賀が説明し、陳述書の代読も行いました。その後、河合弁護士が「1次1324人、2次13262人、これは史上最大規模の告訴告発です」と話し始め、この告訴の論点をもれなく語りました。司法記者クラブ加盟15社と、ふぇみん新聞さん他、フリーの方数人が取材とのこと。「捜査し起訴すべし!」という世論の高まりにつながることを願います。
 
■報道のリンク(リンクが切れてしまうこともあります。お早めにご覧ください)
■報告集会映像がYouTubeにアップされています。ご覧ください。

 
     
     

2012年11月15日木曜日

「福島原発告訴団第二次告訴」告訴声明

今日、私たちは、「福島原発事故の刑事責任を糾す」ため、
6月に立ち上がった1324人の福島の人々に続き、福島地方検察庁に告訴を行いました。

北は北海道、南は沖縄まで、全国から13262人が、
力をひとつに合わせ、怒りの声を上げました。

私たちは、原発事故により、故郷を離れなければならなかった者。
私たちは、変わってしまった故郷で、被曝しながら生きる者。
私たちは、隣人の苦しみを我がこととして苦しむ者。
そして私たちは、
経済や企業や国の名のもとに人々の犠牲を強いるこの国で繰り返される悲劇の歴史に、
終止符を打とうとする者たちです。

・この事故はどうして引き起こされたのか。
・そしてなぜ被害を拡大するようなことが行われたのか。
私たちは真相を究明し、今も続く原発事故の被害を食い止めなければなりません。
責任を負うべき人々が責任を負い、過ちを償うことができるよう、
民主主義社会のしくみを活かしていかなければなりません。

私たちは、深い憤りと悲しみの中から、
今回の告訴という行為の中に、未来への希望と、人と社会への信頼を見出します。

私たちはもう一度、その意味の深さを思い起こします。

・事故により引き裂かれた私たちが、再びつながり、力と尊厳を取り戻すこと。
・この国に生きるひとりひとりが大切にされず誰かの犠牲を強いる社会を変えること。
・これらを実現することで、子どもたちや若い人たち、未来世代の人たちへの責任を果たすこと。

声を出せない人々や生き物たちと共に在りながら、
決してバラバラにされず、つながりあうことを力とし、
怯むことなくこの事故の責任を問い続けていきます。

2012年11月15日 「福島原発告訴団」第二次告訴 告訴人一同

「本日の告訴・告発について」(資料)

2012年11月15日
福島原発告訴団、弁護団
 
1.本日、大月純子(告訴・告発人代表)ら13,262名の者は、福島地方検察庁検事正堺徹に対して、今回の 福島第一原子力発電所の大事故に関して、東京電力前会長勝俣恒久ら33名を業務上過失致死傷罪、公害罪及び 激発物破裂罪の被疑事実で、法人としての東京電力株式会社等を公害罪の被疑事実でそれぞれ刑事告訴・告発した。
 
2.告訴・告発人 福島原発告訴団 大月純子、白崎朝子、白崎一裕ら13,262人(告訴・告発人13,119人 告発人143人 合計13,262人)である。
これは、6月11日の武藤類子(代表)、石丸小四郎(副代表)、佐藤和良(副代表)ら1,324人の福島県民の告訴・告発に続くもので、福島県内だけでなく日本全国の者です。都道府県別は別紙の通り。
 
3.被告訴・告発人(合計33名)
(1)国 
経済産業省原子力安全保安院(3名)
  院長 寺坂信昭、 元院長 松永和夫、 同 広瀬研吉
原子力安全委員会  (7名)
  委員長  班目春樹
  前委員長 鈴木篤之
  委員   久木田豊
  同    久住静代
  同    小山田修
  同    代谷誠治
  専門委員 衣笠善博
原子力委員会 (1名)
  委員長  近藤駿介
文部科学省 (4名)
  坂東久美子 前文部科学省生涯学習政策局長
  山中伸一  前文部科学省初等中等教育局長
  合田隆史  前文部科学省科学技術政策局長
  布村幸彦  前文部科学省スポーツ・青少年局長
(2)放射線専門医 (3名)
  山下俊一  福島県放射線健康リスク管理アドバイザー福島県立医科大学副学長)
  神谷研二 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長)
  高村 昇 福島県放射健康リスク管理アドバイザー(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)
(3)東京電力取締役ら役員(15名)
東京電力の経営陣のトップとして安全対策をせずに原子力事業を推進した責任者
  勝俣恒久 取締役会長
  西澤俊夫 取締役社長
  清水正孝 前取締役社長
  相澤善吾 元常務取締役 取締役副社長、原子力立地本部長
  田村慈美 元取締役会長
  南直哉  元取締役社長
  荒木浩  元取締役会長
東京電力の原子力立地本部長ないし副本部長など東京電力の中で、職務上福島第一の安全対策をすすめる立場にあった役員ら
  皷紀男  取締役副社長・元原子力立地本部副本部長
  小森明生 常務取締役・元原子力立地本部副本部長
  藤原万喜夫 常任監査役・監査役会会長・元原子力立地本部副本部長
  武藤栄  元副社長・元原子力立地本部副本部長
  武黒一郎 元副社長・元原子力立地本部本部長
  服部拓也 元副社長・元原子力本部副本部長
  榎本聰明 元常務取締役・原子力本部本部長
  吉田昌郎 元執行役員、前東京電力福島第一原発所長
 
4.罪名
(1)
刑法第211条第1項前段業務上過失致死傷罪(告訴)
被告発人 26名
  (内訳)保安院(3名)、安全委(7名)、原子力委(1名)
東電役員(15名)
刑法第211条第1項前段業務上過失致傷罪(告発)
被告発人 26名
(内訳)保安院(3名)、安全委(7名)、原子力委(1名)
東電役員(15名)
(過失の内容)
第1 耐震設計指針改訂の際、具体的な津波対策を講じなかった。  
第2 津波対策が必要とされたのにこれを怠った。
第3 過酷事故対策を怠った(東京電力関係)
(2)刑法第211条第1項前段業務上過失致死傷罪(告訴、告発)
被告発人(12名)
(内訳)安全委(5名)、文科省(4名)、放射線専門医学者(3名)
(過失の内容)
スピーディーを公表せず、また生徒・学生の避難基準を改悪(20ミリシーベルト)し、安全宣言を繰り返して住民避難をさせず、又は遅らせた。
(3)人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律「公害罪」及び、「激発物破裂罪」
公害罪法第3条第2項、業務上過失激発物破裂罪 刑法117条の2前段
東電役員ら15名
公害罪法第3条第2項、第4条
法人としての東京電力株式会社
 
5.告訴・告発の目的
本件事故によって住民被曝等の被害を与えた責任者の処罰を求めることにより、本件事故の真の原因(「原子力村」の構造的癒着)と責任の所在を明確化し、もって被害者の救済と真の復興を実現すること。
 
6.今後の予定
(1)署名などを集め地検に早期の捜査着手起訴を要請する。
(2)各専門家の協力を得て、研究を進め責任原因の解明等をすすめる。

本日、第二次告訴です!

本日、お日柄もよく(大安)、第二次告訴の運びとなりました。
団長・武藤類子よりみなさまにご挨拶申し上げます。

*****

みなさま

陽の光の中に、紅葉がもっとも美しい季節となりました。
11/15は『福島原発告訴団』第二次告訴日です。
全国から13262人が参加してくれました。
みなさまのおかげです。

スケジュールはご案内のとおり、
12:00  森合緑地集合 デモ
13:00  地検への告訴
14:00  音楽堂での報告集会です。
全国の各事務局のみなさまも参加してくださいます。

みなさまの参加をお待ちしています。

*地検は線量の高いところですので、子ども、妊婦のデモへの参加はお控えください。ご自身の参加も各自ご判断ください。
*風も強いようですので、放射線防護を各自お願い致します。
*デモの時にマスクを配ります。


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なお、本日のデモ、集会の模様は、IWJ-Fukushima で中継いただけることになりました。
ぜひご覧ください。拡散、及び、応援ツイートもよろしくお願いいたします。

デモ行進(12:00~)
http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima2

報告集会(14:00~)
http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukushima1




2012年11月1日木曜日

【速報】1万人突破!

11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!

現在10849人です!
各地の事務局にはまだ続々と委任状が届いているそうなので、人数はまだまだ増えると思われます。
告訴人のみなさま、全国告訴団事務局のみなさま、支援者のみなさま、本当にありがとうございました。
1万人というこの数をバネに、さらに適正な捜査を福島地検にお願いしたいと思います。
11月15日の第二次告訴に、みなさま、ぜひお集まりください。

●追記
12086人になりました。(11月4日現在)