2017年12月10日、ビッグアイにて「第6回福島原発告訴団総会」が行われました。
今年はやっと初公判が開かれ、来年には1月と2月に3回の公判が予定されています。ようやく動き始めた裁判に、断固として『厳正な判決を求める』世論を、大いに高めていかねばならないという思いを共有しました。
この日、署名用紙が初披露。サイトからもダウンロードできるようになりました。ぜひ、たくさんの署名をお願いいたします。公判の度、裁判の判決が出るまで署名を提出し続けます。
第2部は、サイエンスライターの添田孝史さんから「東電を助けた『国策』手抜き捜査」の講演。安全よりも経営を優先した東電は、2010年当時、福島原発3号機で開始されようとしていたプルサーマルの運転承認を優先するあまり、津波評価や対策事業をすべて後まわしにしていました。そのことを福島県も承知していた節があります。そして事故後も東電は重要な報告書の存在を隠し、責任逃れをしていました。政府事故調や検察も、東電の責任逃れを助けていたと思われます。その事実が少しずつ解明されています。これからも、情報開示や内部告発等で東電の真実が表に出てくることを期待しています。
■講演の模様はこちら
■講演資料
■添田孝史さんの新刊のご案内
東電原発裁判――福島原発事故の責任を問う (岩波新書)
内容紹介
2017年春、司法が大きな一歩を踏み出した。福島原発事故における東京電力の刑事責任を問う初公判が開かれたのである。検察が持つ膨大な証拠やデータで明かされる事実とは何か。津波の予見は不可能とする被告の主張は真実なのか。各地で継続中の民事訴訟とともに、未曽有の事故をめぐる一連の裁判をレポートする。