2016年10月29日土曜日

11/27「福島原発事故 被害者集会」開催のお知らせ



福島原発刑事訴訟支援団「被害者集会」開催です。いわき市にお集まりください。事故の責任を問う裁判が一刻も早く開かれるよう、被害者の声を響かせましょう。


◆日程
  • 日時:2016年11月27日(日)13:30~16:00
  • 場所:いわき市労働福祉会館3階 大会議室1
  • 住所:福島県いわき市平堂の前22
  • 電話:0246-24-2511
  • 主催:福島原発刑事訴訟支援団
  • 連絡先:〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
  • メール:info(アットマーク)shien-dan.org
  • Tel.:080-5739-7279


◆プログラム
  • 団長挨拶
  • 被害者の証言
  • フルート演奏
  • 弁護士からの話


https://shien-dan.org/20161127/





2016年9月26日月曜日

【寄稿】経産省が、廃炉・賠償費用を国民に押し付ける

サイエンスライターの添田孝史さんより、経産省に新たに委員会が設置されることを受けての記事を寄稿いただきました。
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「犯人」経産省が、廃炉・賠償費用を国民に押し付ける

添田孝史(サイエンスライター)

 東日本大震災から18年前の1993年10月、通産省資源エネルギー庁は、原発の津波想定を再チェックするよう各電力会社に指示した。その3か月前に、北海道南西沖地震でまったく想定外の大津波が発生したからだった。
 当時は、貞観地震(869年)の津波が仙台平野の奥深くまで到達していた証拠が見つかり始めたころだった。この時、きちんと津波想定をやり直していれば、福島第一原発に10m以上の津波が到達する可能性が高いことは容易にわかった。
 ところが東電は、貞観地震は三陸沖で発生したと決めつけ、福島第一への影響は小さいと報告した。福島沖で起きた可能性も以前から指摘されており、三陸沖だと限定できる科学的な根拠は皆無だった。素人にもわかるずさんな報告書だったがエネ庁は見逃し、さらにご親切なことに、報告書が外部の目で検証されないように、事故が起きるまで非公開にしていた。

 それ以来、エネ庁や後継の原子力安全・保安院(経済産業省の特別の機関)は、何度も機会がありながら津波対策を改善させることを怠り、福島第一を津波に弱い状態のまま、運転させ続けた。
 2002年には、土木学会がまとめた津波想定の方法を、中身をよく吟味しないまま保安院は認めてしまう。学会とは名ばかりで実態は電力業界が自分たちに都合よく策定したものだった。既存原発の運転に支障がないよう、安全率を削り、貞観地震も無視していた。
 2006年には、インドやフランスで起きた原発の浸水事故をうけて、保安院は「我が国の全プラントで対策状況を確認する。必要ならば対策を立てるように指示する。そうでないと「不作為」を問われる可能性がある」と考えていた。ところが2008年度中にまとめる予定だった津波影響評価はなぜか実施されず、保安院は津波対策の先延ばしを繰り返した。

 東電の監督を怠った保安院、そこを支配していた経産省は、原発事故の主犯格と言えるだろう。その経産省が9月20日、増え続ける廃炉や賠償の費用、さらに原発全般の廃炉費用を誰が払うか議論する2つの委員会を設置すると発表した。東電や他の電力会社だけでは払いきれない分を、国民に転嫁する仕組みを作るのがねらいらしい。
 経産省は「福島県の方々が安心し、国民が納得し、昼夜問わず第一線を支え続ける「現場」が気概を持って働ける解を見つけなければなりません」と説明する。世耕弘成経産相は「誰が費用を負担するかは最終的に私が判断したい」と会見で述べた。

 国民が納得する「解」を、なぜ、あなたたち事故を引き起こした張本人が決めるのか、私には理解できない。国民の負担は必要になるかも知れない。しかしその前に、東電を破綻処理し、株主や銀行に負担を引き受けさせ、東電や経産省の責任も明確にしてからでなければならない。まずはそれからだ。


経産省 2013年(西日本新聞)


2016年7月20日水曜日

7.18海の日集会開催



7月18日、いわき市文化センターで「海の日集会 これ以上命の海を汚さないで!」が開催され、約120名が参加しました。
武藤団長のあいさつの後、海渡弁護士から、汚染水事件不起訴相当議決についての報告がありました。そして、おしどりマコ・ケンさんによる講演では、笑いを交えながら、豊富な取材に基づく貴重なお話を聞くことができました。
また、河合弁護士・保田弁護士・甫守弁護士・大河弁護士よりそれぞれあいさつがされ、まとめに佐藤副団長より汚染水問題の現状、そして支援団への参加呼びかけがされました。

海渡弁護士資料 「汚染水事件 ・検察審査会 ・不起訴相当議決」(PDF・1.8MB)

集会の動画(YouTube) 2016.7.18 福島原発告訴団 7・18海の日「これ以上 命の海を汚さないで」(nomorefukushima2011)



2016年7月7日木曜日

汚染水事件不起訴相当 議決書および団長コメント

東電汚染水放出事件 不起訴相当の議決について

 汚染水放出事件はそもそも、東電が早い時期に適切な対策を取っていれば防げたものと思います。
 福島地検の不起訴処分後に行われた検察官による説明を聞く限りでは、十分な捜査が尽くされたとは思えず、福島検察審査会の審査員が正当に判断できるだけの証拠が示されていたのか非常に疑問です。
 この事件の責任を裁判によって追及することは、今後の東電の汚染水処理が適切に行われるかどうかという点でも重要であったと考えていましたので、非常に残念に思います。

福島原発告訴団 団長 武藤類子



報道 東電新旧幹部「不起訴相当」…汚染水流出(毎日新聞)

【速報】汚染水公害罪事件は「不起訴相当」の議決

 東電の汚染水放出事件について、検察庁が不起訴とし、福島検察審査会に申し立てていた事件は、福島検察審査会により不起訴は妥当である旨の議決をしたことが発表されました。
 この件について、近日中に記者会見を開く予定です。

事件名 平成28年福島検察審査会審査事件(申立)第6号, 第7号,第19号
罪名 人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律違反
議決年月日 平成28年6月23日
議決の趣旨 本件不起訴処分はいずれも相当である。

2016年7月3日日曜日

ノーマ・フィールドさんのお話(書き起こし)

2016/06/22 福島市民会館

ノーマ・フィールド(Norma M. Field)さん(シカゴ大学名誉教授)のお話

 みなさん、こんにちは。今日はいつも告訴団のホームページで見ているイベントを、実際に目のあたりにすることができて、また私も参加することができて、たいへん光栄です。
いま大河弁護士から、アメリカの事例が紹介されまして、かつてのNRC(米国原子力規制委員会)はたのもしかったんだという
追憶の気持になりました。いま、日に日にアメリカや世界中にある原子力ムラの人たちが危機感を募らせ、どうやって原子力発電を存続させるか手を替え品を替えして、規制の方もたいへん困難な状況があります。
 アメリカの環境庁が、福島からどんな教訓を得たかといいますと、原発事故があった際に、今までの基準では厳しすぎるので、基準を緩めようというものです。セシウム137は、基準を200~300倍、ストロンチウムの場合、3000倍くらいでしょうか、そのように引き上げるというか、緩めることを提案しています。
 日本でも、規制当局や、それから市民にも、「こういうことを受け入れなければ、人類にとって非常に大切である原子力発電は続かないんだ」と、福島の悲劇が利用されかねないわけです。そういう意味でも、告訴団のみなさんがなさっている努力、弁護士の方たち、技術専門家の方たちのやっていらっしゃることは、日本だけにとって重要なのではなく、もちろんアメリカであり、フランスであり、世界中の生き物にとって重要だと思います。
 今日のみなさんのお話を聞きながら、改めて感じたのは、どうしてこれだけの犯罪的な行為が行なわれたのに、市民がこういう法的手段を取らなければならないのか、しかも福島の人たちは、もう既にみなさん非常に苦労をされていて、日々の気苦労から、生活の困難から、そういう大きな負担が311の事故によって降りかかってきたのに、どうしてここまでの追及を、みなさんの責任、みなさんの努力によらなければならないのかと、その理不尽さを改めて感じています。
 しかし、逆に考えれば、民主主義とはそういうものであって、一度、例えば日本国憲法ができたからそれで良かった、こういう法律や規制が実現したからそれに頼っていればいい、というものではなくて、民主主義というのは、ある意味では恒久の闘いであって、人々の権利、それから生き物の生命を、常に勝ち取っていかなければならないものです。それがいかにたいへんであるかと思うと、ちょっと、震えるような気持ちがします。
 2010年に、私はしばらくシカゴ大学の学部生の授業として、「広島・長崎、それ以後」という、広島・長崎に落とされた原爆のウランやプルトニウムを作ってきた所の風下住民、マーシャル諸島で核実験をやってきた歴史、フランスの歴史、中国の歴史、それからもちろんチェルノブイリのこと、つまり核というのは、原子力発電と核兵器とを区別してきたことが、そもそもの間違いであったこと、それから、いかに世界中の人々の問題であるかということを、大学の若い学生たちに知って欲しくて、そういう授業をしていました。2010年の秋に、シンポジウムを開くのだったら、核兵器と原発とを一緒に扱おうという企画を決めていました。そのような中、2011年の3月11日に福島の事故が起きたわけです。
 シンポジウムの第2回目に、ぜひとも武藤類子さんと小出裕章さんをお招きしたいと思って、私は2011年の11月に初めて福島を訪れました。武藤さんの2011年9月のスピーチで、「分断」ということが非常に具体的に、人々の生活のところから作り出されているということ、当時の日々の生活の不安さのことを語っていたことがとても印象的で、ぜひ武藤さんに来ていただきたいと確信したのです。
 告訴団のブックレットは、大学院生の時の、同じくもともと文学をやっている仲間と英訳したのですけれど、その中で、例えば教師の方が、「あなたがここに居続けるから、子どもたちも残って被曝するんだ」というような、心ならずとも、あるいは他の選択肢がなくて、福島に残っている人たちが、そういう攻撃の言葉を受けなければならない状況を、翻訳しているときも感じましたし、今もさらに分断の種というのが増幅されていることを感じてきました。それと言うのも、私は今回初めて南相馬の方へ行き、昨日は小高の仮設住宅の方々のお話を伺うことができました。小高地区などが7月12日に避難指示解除になります。目に見えるように色々なもの、建物が建ったりして、生活が一見、便利になっていく姿を目撃すると、さらに健康被害や、汚染水のことを言い出すことがいかに辛くなるだろうかということ、そこに戻って来る方たちや住み続けてきた方たちが、日々の生活の中で、口には出さないかもしれない不安などがあることを、ある意味ではもろに感じることができまして、この罪の大きさ、東電の罪の大きさ、それを容認している国の罪の重さ、それからまた、私たちみな、便利な電気を使ってきて、今となってはもうどうしようもないという気持になってしまったり、選挙に行ったって何にもならないんだろうと、そのようになってしまう、罪の大きさ。悲劇ですよね。それを改めて、仮設住宅に行くことによって、今までとは違ったふうに見ることができてきました。
 鎌仲ひとみさん監督の映画「小さき声のカノン」の最後で、NUUが歌っているんですけれども、とっても素敵な歌で、生まれてきたから生きていきたい、生まれてきたら生きていきたい、というのは、誰でもが共有している気持だと思うんですね。ですから、「生」の元である水。この水を守るということは、命そのものに立ち、私たちも命を賭けて、闘って守っていこう。そして無用な敵を作らないで、やはり、みんな、生まれてきたから生きていきたいのであり、そこでどうやったら、どういう言葉で、どういう呼びかけをしたら、繋っていけるのかって。
 私、遠いところから来てこういうことを言うのは、非常におこがましいし、申し訳ない気持があるのですけれども、今、感じていることはそういうことです。みんなせっかく生まれてきたんですから、みんな生きていきたい気持を、どうやって大切にできるか、考えていきたいと思います。
 まずは今度の選挙に行ってください。ありがとうございました。


2016年6月23日木曜日

6・22「東電汚染水問題集会&デモ」開催


 
東電廣瀬社長が21日に行われた記者会見で、事故直後にメルトダウンの判断ができたにも関わらず2カ月も公表が遅れたことには、当時の社長・清水氏の指示があったことを正式に認め、謝罪と減給の発表を行いました。そのため、この日の朝刊には「東電、隠ぺいを謝罪」の文字が新聞各紙に踊りました。ただし、今後の再調査は行わない方針も発表され、真実はまだ闇の中です。これからも更なる追及が必要だと感じる謝罪でした。

 
集会では、廣瀬社長の記者会見にも出席した木野龍逸さんが、この5年間の東電のずさんさ、会見での不可解さについて、詳しく講演くださいました。改めて聴いてみても、東電にはたくさんの判断ミスがあったのではないかと感じます。この罪が、裁判で明らかにされるよう、起訴相当の議決をお願いしたいと思います。
続いて大河陽子弁護士から、海外の事例を用いながら汚染水漏えい事件の重大さについての解説があり、最後はシカゴ大学のノーマ・フィールドさんから、5年めを迎えた福島に寄せるあたたかいメッセージ。本当にありがたいことです。
集会後には、市民会館から福島駅前を通って、街中広場まで約30分のデモ行進を行いました。
  • 汚染水を海に流すな。
  • トリチウムを海に流すな。
  • 命の海を戻せ。
  • 福島の海を戻せ。
  • 東電は責任を取れ。
福島検察審査会が公平な判断を行い、起訴の議決を下してくれることを願っています。
みなさまも、福島検察審査会や福島地裁へ、応援のメッセージをお寄せください。

■木野龍逸さんのパワーポイント

■報道
福島民友新聞社