福島原発告訴団は9月3日、福島第一原発の汚染水放出事件について、東京電力の新旧幹部32名と法人としての東京電力株式会社を、公害罪の被疑事実で福島県警に刑事告発をしました。
告発は10月11日に受理され、捜査が開始されました。
そして、5000人を超える人々がこの汚染水放出事件の責任を追及する告発に参加し、12月18日に委任状第二次提出を行います。
委任状の提出と、記者会見、報告集会を行いますので、みなさまお集まりください。
12月18日(水)
9時40分 福島県庁西庁舎入口前 集合
10時 福島県警に委任状提出
11時~12時 記者会見&報告会
(会場:チェンバ大町3階 福島市市民活動サポートセンター:福島市大町4-15)
汚染水第2次チラシ
福島原発告訴団は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により被害を受けた住民で構成し、原発事故を起こし被害を拡大させた責任者たちの刑事裁判を求めて2012年、福島地方検察庁へ告訴を行いました。検察庁が全員を不起訴とするも、市民からなる検察審査会は強制起訴を決定しました。2017年6月30日に初公判が開かれ、刑事裁判がスタートしました。
2013年11月28日木曜日
2013年11月26日火曜日
検察審査会第2次申立報告集会開催!
「撮影:今井明」 2013・11・22 |
11月22日、検察審査会第2次申立と報告集会を開催、福島県からはバス2台、60名が駆けつけました。5737通の委任状を添えた申立は無事受理され、日比谷コンベンションホールでの報告集会は、平日昼間にもかかわらず250人以上の方が参加して、通路まで埋まる満席でした。
集会は二部構成で行われました。
<開会あいさつ>
私たち福島原発告訴団は、本日、東京検察審査会に第二次の申し立てを行いました。5737人の方が委任状を送ってくれました。
検察の全員不起訴、そして東京地検への移送と言う、信じがたい処分に一時はがっかりしましたが、また、新たなステージがここ東京で始まります。
1300万人の東京都民から選ばれるたった11人の検察審査員に、私たちの「真実を明らかにしてほしい、二度と福島の悲劇を繰り返えさせないために責任を問いただしてほしい」と言う思いを届けるには、大きな世論を喚起して行かなければならないと思います。
どうしたらよいのか、おひとりおひとりが是非真剣に考えてみて下さい。
例えば、告訴団のブックレット「これでも罪を問えないのですか」を自分が住んでいる町の図書館にリクエストして蔵書にしてもらう。こうすれば、沢山の人々の目にふれます。これを広めて下さい。
また、新聞に投書して下さい。「これほどの大きな被害がありながら、誰ひとり罪を問われない理不尽さを。
そして、必ず「起訴相当」導き出し、裁判の場で罪を問いましょう。
今日は、第一部でゲストをお迎えしています。JR福知山線脱線事故 被害者遺族の藤崎光子さんが遠く大阪から駆けつけてくださいました。
そして、日航機事故被災者遺族会の西井さん、美谷島さんからメッセージを頂いています。
どちらも検察審査会を闘ってこられました。
私たちにたくさんの学びを下さることと思います。
甲状腺検査で増え続ける甲状腺癌と疑い、進まない正当な賠償、原発や除染作業で増え続ける被曝、漏れ続ける汚染水、一方的な帰還政策の中で被曝地帯に留め置かれる子どもたち、福島県環境創造センターに於いてIAEAと共同で行われる放射能の安全教育。昨年結ばれたIAEAと福島県立医大との協定には、既に秘密指定されたものは、公表されないと言う項目が含まれています。
そして、今、特定秘密保護法が成立するかどうかの瀬戸際にあります。原発事故の真実と情報は今まで以上に隠されてしまうのではないかと危惧しています。東電は⒋号機の使用済核燃料取り出しの情報を⒉回目からは核物質防護の名目で公表しないと言っています。
さまざまな困難の中にはありますが、昨日の秘密保護法反対の集会に、寒い中一万人の市民が集まったと聞きました。今日もこのように、たくさんの皆さんとともにあります。
真実を明らかにするために、二度と悲劇を繰り返さないために、今なお続く被害の拡大を一刻も早く、食い止めるために、つないだ手を決して離さず力を合わせていきましょう。
<団長・武藤類子>
【一部】「検察審査会への取り組みに学ぶ」
- 海渡雄一氏(弁護士)JAL墜落事故について
- 藤崎光子氏 JR福知山線脱線事故の遺族から
- 告訴団より申立書のポイント説明/河合弘之弁護士から
- 公害裁判について/保田行雄弁護士から
- 各地区から決意表明
ここからがまた新しいスタートです。審査の行方は都民のみなさんに託されました。福島の事故の責任が誰にあるのかを明らかにし、二度と繰り返さないための闘いは続きます。みなさま、呆れ果てても諦めず、しぶとく歩み続けましょう。
闘いは、明るく、楽しく、しつっこく!
■報道・動画
東電の原発事故責任、検審に2度目申し立て 告訴団(産経ニュース)
2013.11.22 福島原発告訴団 検察審査会第2次申立&報告集会 (nomorefukushima2011)
2013年11月7日木曜日
11・22検察審査会第2次申立&報告集会開催!
11月22日、検察審査会の第2次申立と、報告集会を開催します。
駆けつけてくださる、お一人お一人の声が、検察を押す力となります。メディアを動かす力になります。
福島からは貸切バス(中通りコース、いわきコース、各1000円)をご用意しました。乗車ご希望の方は、福島原発告訴団(電話080-5739-7279、または右側のメールフォーム)までご連絡ください。
さあ、みんなで東京地裁に参りましょう!
検察審査会の申立て対象を6人に限定したことについて(役員会)
検察審査会の申立て対象を6人に限定したことについて(告訴団役員会から)
福島原発告訴団 団長 武藤類子
原発告訴団は東京地検の「全員不起訴」の処分に対して、10月16日、東京検察審査会に申し立てをしました。
被疑者は、東京電力の役員の6人としました。
昨年の告訴では被告訴人を、東京電力役員だけではなく、原子力安全・保安院、原子力安全委員会、原子力委員会、文科省の役人、放射線リスク健康管理アドバイザーの学者など33人と法人としての東京電力としました。
なぜ今回対象を絞ったのか、弁護団からの説明はすでにブログに公開していますが、告訴団役員会からもご説明したいと思います。
本来でしたら「検察審査会への申し立て」を告訴人のみなさまへ呼びかける際に「被疑者の限定」のことについて、経緯と結論をご説明申し上げなくてはいけなかったのですが、申し立ての準備を人々の記憶に新しい内にしなければならないことと、被疑者の限定についての話し合いに時間を要したために、丁寧な手続きを取れなかったことをお詫び申し上げます。
弁護団から、被疑者を絞るという提案があり、何度も議論を重ねました。「保安院は東電の不作為を知っていて見逃した」「山下氏の犯罪的行為は許せない」「今回嫌疑不十分の者は被疑者に入れるべきだ」「告訴団の目的とは何か」などの意見がでました。どれももっともな意見であり、役員会としても今回の被疑者以外の人たちに責任がないとは全く思っていません。しかし、検察審査会は一般市民から選ばれる11人の審査員であり、明確に被疑者の犯罪性を分かって頂かなければなりません。このような甚大な被害がもたらされた事故の責任はどこにあるのかを明らかにするために、審議が散漫にならないよう、はっきりした証拠が提示できる被疑者に絞ることは妥当だと考えました。検察が強制捜査、家宅捜索を行えば出てくるはずの証拠や資料が押収されなかったために、明らかにされていない事実が沢山あるはずです。強制起訴の判断を得て裁判が行われれば、今回外した被疑者を法廷に立たせることもできると思います。
そのような観点から弁護団の提示を受け入れ、被疑者の限定に同意致しました。今後、文科省や放射線リスク健康管理アドバイザーなどの犯罪性については、健康被害の実態が明らかにされていく過程で原因が放射能によるものと確認された場合に、新たな告訴をしていくことができるのではないかと考えています。
今回の告訴団の決断をご了承下さいますように宜しくお願い致します。
また、公害犯罪処罰法については、9月3日に汚染水放出事件の告発を行い、10月11日に受理されました。こちらも合わせて追求をしていきたいと思います。
東京検察審査会による「起訴相当」もたやすい道ではないと思いますが、みなさんにご協力頂き、真実を明らかにし、ひるむことなくこの事故の責任を問いただしていきましょう。
2013年10月31日
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