2013年11月26日火曜日

検察審査会第2次申立報告集会開催!

「撮影:今井明」 2013・11・22
 
11月22日、検察審査会第2次申立と報告集会を開催、福島県からはバス2台、60名が駆けつけました。5737通の委任状を添えた申立は無事受理され、日比谷コンベンションホールでの報告集会は、平日昼間にもかかわらず250人以上の方が参加して、通路まで埋まる満席でした。
 
集会は二部構成で行われました。
 
<開会あいさつ>
私たち福島原発告訴団は、本日、東京検察審査会に第二次の申し立てを行いました。
5737人の方が委任状を送ってくれました。
検察の全員不起訴、そして東京地検への移送と言う、信じがたい処分に一時はがっかりしましたが、また、新たなステージがここ東京で始まります。
1300万人の東京都民から選ばれるたった11人の検察審査員に、私たちの「真実を明らかにしてほしい、二度と福島の悲劇を繰り返えさせないために責任を問いただしてほしい」と言う思いを届けるには、大きな世論を喚起して行かなければならないと思います。
どうしたらよいのか、おひとりおひとりが是非真剣に考えてみて下さい。
例えば、告訴団のブックレット「これでも罪を問えないのですか」を自分が住んでいる町の図書館にリクエストして蔵書にしてもらう。こうすれば、沢山の人々の目にふれます。これを広めて下さい。
また、新聞に投書して下さい。「これほどの大きな被害がありながら、誰ひとり罪を問われない理不尽さを。
そして、必ず「起訴相当」導き出し、裁判の場で罪を問いましょう。
今日は、第一部でゲストをお迎えしています。JR福知山線脱線事故 被害者遺族の藤崎光子さんが遠く大阪から駆けつけてくださいました。
そして、日航機事故被災者遺族会の西井さん、美谷島さんからメッセージを頂いています。
どちらも検察審査会を闘ってこられました。
私たちにたくさんの学びを下さることと思います。
甲状腺検査で増え続ける甲状腺癌と疑い、進まない正当な賠償、原発や除染作業で増え続ける被曝、漏れ続ける汚染水、一方的な帰還政策の中で被曝地帯に留め置かれる子どもたち、福島県環境創造センターに於いてIAEAと共同で行われる放射能の安全教育。昨年結ばれたIAEAと福島県立医大との協定には、既に秘密指定されたものは、公表されないと言う項目が含まれています。
そして、今、特定秘密保護法が成立するかどうかの瀬戸際にあります。原発事故の真実と情報は今まで以上に隠されてしまうのではないかと危惧しています。東電は⒋号機の使用済核燃料取り出しの情報を⒉回目からは核物質防護の名目で公表しないと言っています。
さまざまな困難の中にはありますが、昨日の秘密保護法反対の集会に、寒い中一万人の市民が集まったと聞きました。今日もこのように、たくさんの皆さんとともにあります。
 真実を明らかにするために、二度と悲劇を繰り返さないために、今なお続く被害の拡大を一刻も早く、食い止めるために、つないだ手を決して離さず力を合わせていきましょう。
<団長・武藤類子>

【一部】「検察審査会への取り組みに学ぶ」
  • 海渡雄一氏(弁護士)JAL墜落事故について
  • 藤崎光子氏 JR福知山線脱線事故の遺族から
【二部】「検察審査会に向けてやれることはなにか」
  • 告訴団より申立書のポイント説明/河合弘之弁護士から
  • 公害裁判について/保田行雄弁護士から
  • 各地区から決意表明
集会の様子は、下記に紹介する動画サイトでご確認ください。
ここからがまた新しいスタートです。審査の行方は都民のみなさんに託されました。福島の事故の責任が誰にあるのかを明らかにし、二度と繰り返さないための闘いは続きます。みなさま、呆れ果てても諦めず、しぶとく歩み続けましょう。
 
闘いは、明るく、楽しく、しつっこく!
 
 
 
 
■報道・動画
 
 
 
http://www.youtube.com/watch?v=uN52vVVFf9w