2018年2月26日月曜日

2月28日は第4回公判期日!

2月28日(水)は第4回公判期日です。
今回の公判では、2008年の15メートルを超える津波計算に関わった関係者の証人尋問が行われるそうです。
また、28日は、公判併行の院内集会を開催します。
場所は参議院議員会館のB-107号室(地下1階)です。
集会の午後の部には、支援団賛同人で医学博士の崎山比早子さんの講演があります。
ぜひお集まりください!

第4回公判期日
2月28日(水)

東京地方裁判所
8:20~9:00 傍聴整理券配布
8:20~8:30 東京地裁前行動
9:00~    『厳正な判決を求める署名』第3回提出
10:00    開廷

院内集会 参議院議員会館 B-107室(地下1階)
11:00~ 告訴団「被害者の証言」上映
12:00頃   午前の公判の報告 弁護団より報告
休憩
14:00  講演 崎山比早子さん(医学博士、3・11甲状腺がん子ども基金代表理事)
15:30  休憩
15:45  原子力教育を考える会「放射線のホントのこと」上映
16:30頃 閉会

公判報告会・記者会見
参議院議員会館 B-107室(地下1階)
開始時間:公判終了の30分後から90分程度 弁護団の解説等

お問合せ:080-5739-7279(告訴団事務局)

2018年2月12日月曜日

武藤被告ら 具体的な津波対策を継続議論、第3回公判

風のたよりー佐藤かずよし (2018年 02月 11日) より転載)

 2月8日、福島原発事故の責任を問う、東電3被告の刑事裁判(業務上過失致死傷罪)の第3回公判が開かれました。
 2月8日午前7時30分、厳寒の東京地裁前に到着。傍聴券の抽選のため、傍聴整理券の交付指定場所を確認。傍聴整理券の配布時間は8時20分から9時まで。今回も150人を越す方が並びました。

 8時30分には、東京地裁前のアピール行動がはじまり、東京地裁刑事第4部永淵健一裁判長あての『厳正な判決を求める署名』の第2回提出分1,466筆(合計は4,593筆)の集約を確認して、9時に代表団が提出しました。

 9時、傍聴券の抽選結果をうけて、地裁104号法廷へ。筆記用具以外は持ち込み禁止。今回も一人一人携帯品を全部取り出ささせ、体を金属探知機でチェックした上に、いやがる女性たちを尻目に、過剰警備を思わせる、異例の衛士によるボディタッチのチェック後、ようやく入廷しました。

2018年2月11日日曜日

刑事裁判傍聴記:第三回公判(添田孝史)

決め手に欠けた弁護側の証拠

第3回公判では、指定弁護士側が3点、東電元幹部の弁護側が64点の新たな証拠を提出し、双方の弁護士がその要旨を読み上げた。証人は出廷せず午前中だけで終わる地味な法廷だったが、内容は興味深かった。弁護側がこれからどんな方向で東電元幹部の無罪を主張しようとしているか、垣間見えたからだ。

 弁護側の証拠は、大きく三つのグループに分けられた。
 一つは、中央防災会議(内閣府)の関係者らによる、「地震本部の長期評価(2002)は信頼性が低い」などという一連の証言だ。しかし、以下の違いを無視している。中央防災会議が当時ターゲットとしていたのは数百年に一度起きる確実度の高い災害だ。一方、原発が考慮しなければならないのは、10万年に1回起きる災害である。長期評価の予測する津波地震が、中央防災会議としては防災対象に取り入れにくい数百年に一度以下の頻度であったからといって、原発でも無視して良い、という理由にはならない。

 二つ目は、日本海溝の北部(三陸沖)、中部(福島沖)、南部(茨城沖)で海底の構造が違うので、北部から南部まで、どこでも同じように津波地震が起きるという長期評価は間違っているという考え方に沿った一連の学術論文だ。しかし、これも説得力は低い。そもそも地震本部は、弁護側が持ち出してきた論文も考慮に入れた上で長期評価をまとめている。また、その後の研究の進展も反映して長期評価は2011年3月時点で改訂作業中だったが、そこでも弁護側が持ち出したデータも参照した上で「日本海溝のどこでも津波地震は起きる」という結論は見直されなかった。さまざまな学術論文やデータをとりまとめた長期評価を、単独の論文で崩すのはとても難しい。学問的にはすでに決着済みの問題なのだ。

 三つ目、おそらくこれが弁護側主張の柱になるのだろう。「長期評価に備えた対策をしていたとしても、東日本大震災時の津波はもっと大きかったので、事故はふせげなかった」という主張を裏付けるための、東電による津波解析、検察の捜査資料などだ。
 これにも疑問が残った。長期評価の津波地震に備えるため、敷地を北から南まで全面に覆うように高さ10m(海抜20m)の防潮壁があった時に、東日本大震災級の津波が襲来したら、どのくらい浸水するのかというシミュレーションの結果は、示されていない。証拠で出されたのは、敷地一部に防潮壁を作った場合では、東日本大震災級の津波は防げなかったというデータばかりだ。
 また、敷地を全面に覆う防潮壁を建設するには、数年間の運転停止が不可欠になると思われる。津波への耐力不足が明らかなのに運転を続けながら工事をするのを地元に認めてもらうのはかなり困難だと思われるからだ。2008年に防潮壁建設にゴーサインが出れば、東日本大震災の時、福島第一原発は工事のため運転は止められており、事故は確実に避けられただろう。「長期評価への対策では、事故は防げない」という弁護側の主張は、運転を止めずに工事することが前提になっており、そこも弱い。

 弁護側の主張3つの柱は、これまでも民事訴訟で国や東電が持ち出してきたが、前橋地裁(2017年3月)や福島地裁(同年10月)の判決で認められなかった論法と同じだ。弁護側が、刑事裁判に提出してきた新たな証拠でも、それを覆すような説得力は持ち得ないように見えた。この程度の証拠で、弁護側は戦ってくるのか、それともまだ秘策を隠しているのか。今後の展開が興味深いところだ。

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 添田 孝史 (そえだ たかし)
 サイエンスライター、元国会事故調協力調査員
 著書に 『原発と大津波 警告を葬った人々』、『東電原発裁判―福島原発事故の責任を問う
 (ともに岩波新書)


2018年2月7日水曜日

明日2月8日は第3回公判です!

2月8日は福島原発刑事訴訟の第3回公判期日が開かれます。
第3回公判期日は、証人尋問ではなく、新たな証拠の提示があるそうです。
公判は午前中で終了する予定とのことです。

この日は院内集会はありません。

第3回公判期日
2月8日(木)

東京地方裁判所 第104号法廷
8:20~9:00 傍聴整理券配布
8:40~9:00 東京地裁前行動
10:00 開廷


裁判終了後、司法記者クラブにて記者会見を行います。
福島原発刑事訴訟 第3回公判についての記者会見
日時 2月8日(木)12:30~
場所 司法記者クラブ(東京高裁2階)
出席 福島原発刑事訴訟支援団 団長 佐藤和良
   福島原発告訴団 団長 武藤類子
   福島原発告訴団弁護団 海渡雄一弁護士ほか

2018年2月6日火曜日

第2回公判集会報告(1)

地裁前行動

佐藤和良支援団長 あいさつ
厳しい寒さの中、福島をはじめ全国からお出かけいただきまして誠にありがとうございます。
7年前の3月11日、多くの人たちが生活を引き裂かれ、全国に避難せざるを得ないほどの原発過酷事故。それを引き起こした責任を取らせるのがこの刑事裁判です。多くの人が、住宅を奪われ、あるいは家族が離れ離れにならざるを得ない状況にいまだに置かれています。
この刑事裁判が、そうした多くの被害者が救済されるための基礎になるたたかいだと思っています。
今日は第2回公判を迎えました。証人尋問がはじまります。今日の証人は、東電の事故調査報告書をまとめた社員だそうです。本当のことをどこまで話すのか重大な関心があります。今日の証人がきちんと事実を述べ、なぜこの事故に至ったのか、きちんと証言してほしいと思います。
4月から6月に13回の期日が指定されました。この東京地裁に駆け付け、真実が明らかになるよう、みんなで監視し、傍聴を続けていきたいと思います。
今日一日みなさん体に気を付けて、傍聴活動元気にやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

庄司郁子さん 署名の第1回提出について
福島原発告訴団は2012年に告訴をしました。13年に不起訴にされましたが、14年に検察審査会が一般市民の感覚をもって、起訴相当の議決を出しました。検察はまた不起訴にしましたが、再び検察審査会が、「起訴すべき」という市民の判断を下してくださり、いまこの裁判につながっていきました。
一般市民の感覚を地裁に届けるために署名活動を始めました。開始1か月半で3,127筆集まりました。さらに、海外の声も集めるため、英文の署名を準備しています。
今日はこれを提出して、一般市民の感覚は、東電に刑事責任を取らせることが当たり前だという事を知らせたいと思います。どうぞみなさんもできる限り署名活動を広めてください。

院内集会 動画

呼びかけ人 神田香織さん(講談師)スピーチ

映画「福島は語る」 土井敏邦監督スピーチ

甫守・海渡・大河弁護士による第2回公判の報告


2018年2月2日金曜日

佐藤和良支援団長講演 チェルノブイリ・フクシマ京都の集い

2018年2月17日(土)、京都市で「チェルノブイリ・フクシマ京都の集い」が開催されます。

福島原発刑事訴訟支援団の佐藤和良団長が講演を行います。
「福島原発事故の責任を問う」と題し、刑事裁判の報告、福島の現状などを話します。
お近くの方はぜひご参加ください。

開催概要
日時:2018年2月17日(土)18:00~20:00
会場:ハートピア京都ホール
  ○京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車 5番出口(地下鉄連絡通路にて連結)
  ○京都市バス、京都バス、JRバス「烏丸丸太町」バス停下車
   烏丸通り沿い南へ
講演:「福島原発事故の責任を問う」 佐藤和良 福島原発刑事訴訟支援団長
参加費:500円
主催:チェルノブイリ・フクシマ京都実行委員会(075-465-2451 佐伯)
  :福島原発告訴団関西支部(075-711―4832 NPO法人 市民環境研究所)

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2018年2月1日木曜日

2月8日 第3回公判の傍聴整理券配布時間が発表されました

2月8日に、福島原発刑事訴訟の第3回公判期日が開かれます。
裁判所から、傍聴整理券配布時間が公表されました。
第3回公判期日は、証人尋問ではなく、新たな証拠の提示があるそうです。
公判は午前中で終了する予定とのことです。

この日は院内集会はありません。

第3回公判期日
2月8日(木)

東京地方裁判所 第104号法廷
8:20~9:00 傍聴整理券配布
8:40~9:00 東京地裁前行動
10:00    開廷

裁判終了後、司法記者クラブにて記者会見を行います。

福島原発刑事訴訟 第3回公判についての記者会見
日時 2月8日(木)12:30~
場所 司法記者クラブ(東京高裁2階)
出席 福島原発刑事訴訟支援団 団長 佐藤和良
   福島原発告訴団 団長 武藤類子
   福島原発告訴団弁護団 海渡雄一弁護士ほか