2015年5月1日金曜日

4.30検察審査会申し立て・激励行動開催!


保安院や東電の津波対策担当者らを告訴した「2015年告訴」について、東京地検は4月3日、全員を「不起訴処分」としました。1月13日に告訴してから3カ月と経たないうちの不起訴処分。次々と罪を確信する有力な証拠があがっているというのに、最初から不起訴ありきの予断を持って捜査をしたのではないでしょうか。私たち福島原発告訴団は、十分な捜査を尽くさず、不起訴理由に事実誤認のあるこの処分を不服として、4月30日、東京検察審査会に申し立てを行いました。

勝俣元会長らを告訴した「2012年告訴」では、検察審査会が元会長ら3人を「起訴相当」とし、現在、東京第五検察審査会が再度の審査を行っています。「2015年告訴」についての検察審査会への申し立てに合わせて、「2012年告訴」について第五検察審査会への激励の行動も行いました。都民による検察審査会が良識ある判断を下し、必ずや強制起訴してくださるものと信じています。



当日は、歴代東電取締役の個人責任を追及している「東電株主代表訴訟」の裁判(口頭弁論期日)が東京地裁で行われ、福島からの上京組は裁判の傍聴を行いました。冒頭に裁判長から、『意見陳述書につけられた津波浸水予測図に、5・6号機しかないが書き足したものか』という質問がありました。提出された図は、平成11年(1999年)3月、国土庁、財団法人日本気象協会が作成した津波浸水予測図と、それをもとに原告側が作成した拡大図ですが、5・6号機の建屋を示す図は原本にあったものです。わずかに4号機と1号機も角が見えており、津波によって1~4号機がすっぽりと浸水することを示しています。

ちなみに、下記に1~4号機の位置を書き足した図を作りました。

午後からは、参議院議員会館で東電株主訴訟による「裁判報告・学習会」に参加。
田中三彦さん(科学ジャーナリスト)から、事故後の福島第一原発内部の報告を伺い、東電の事故調の説明には明らかな矛盾があり、事故の現状把握も、原因解明も、もちろん再発防止も、とても終わっていないことがわかりました。このように福島原発事故の原因解明が行われていない状況で、他の原発の再稼働などありえません。
これからも東電と国の責任を問い続け、原発を永遠に止めていきましょう!

■UPLAN(三輪祐二さん)による動画



■報道
原発事故で検察審査会に申し立て 不起訴の津波担当者対象に
http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015043001001557.html