「東電旧経営陣3名を起訴すべきとの議決が出た!」 この嬉しいニュースは7月31日午前10時半に駆け巡りました。これを受けて、福島・東京の2ヵ所で記者会見を行いました。
被害者集会、証言集の出版、上申書の提出、ヒューマンチェーン、そしてみなさま粘り強いハガキ作戦。これまで思い付く限り、できうる限りの働きかけを行ってまいりました。その一つひとつが、検審の重い扉を開いたのではないかと思います。本当にありがとうございました。
東京第五検察審査会の市民のみなさまが下した英断に感謝しつつ、次のステップに進みたいと思います。
福島と東京で行われた記者会見の様子と開示された議決書 |
◆東京第五検察審査会の議決を受けて 福島原発告訴団団長の声明
福島原発告訴団が申立を行った6人全員ではありませんでしたが、特に重大な責任を問われる勝俣氏、武藤氏、武黒氏の3人に「起訴相当」、小森氏に「不起訴不当」の議決が出たことは、妥当な判断をして頂いたものと思っております。一般の東京都民からなる検察審査会が、被害者に寄り添った結論を出してくださったことを心から感謝いたします。
議決書には、東電の役員には安全確保のために高度の注意義務があること、対策が必要な津波が来ることが認識できたこと、きちんと対策を取っていれば事故を防ぐか軽減できたと示されています。安全確保を第一にせず、経済性を優先していた姿勢を強く批判しています。
検察庁はこの議決が、原発事故に対する国民の想いであることを理解し、直ちに強制捜査を含めた厳正なる捜査を開始して頂きたいと思います。
福島の被害は今も形を変えながら拡大しています。一日も早く、この事故を引き起こした者が責任を取り、被害者が救済されること、そして二度とこのような悲劇が起きないことを願ってやみません。
福島原発告訴団は、引き続き、責任追及を求める活動を続けます。これからもどうぞよろしくお願い致します。
2014年7月31日
福島原発告訴団団長 武藤 類子
◆福島の記者会見動画
2014.7.31 福島原発告訴団 7.31起訴相当!記者会見 nomorefukushima2011
東電の勝俣・武藤・武黒3人の「起訴相当」解説 7/31福島原発告訴団 iwj-fukushima1
◆東京第五検察審査会の議決書
◆起訴までのフローチャート
◆報道<今回は報道の数が多過ぎて全部を拾い切れておりません>
「東電旧経営陣 起訴すべき」検察審査会(NHK)
大津波の恐れ報告 東電元会長出席の会議(東京新聞)
東電旧経営陣3人に「起訴相当」 原発事故で検察審(日本経済新聞)地元「一歩前進」東電元会長ら「起訴相当」「90点の議決」と告訴団(産経新聞)
東電元会長ら3人「起訴すべき」検察審査会(アワープラネットTV)
◆社説
原発事故原因―究明求める声を聴け(朝日新聞)
検審「起訴相当」 原発の安全神話を指弾(毎日新聞)
東電「起訴相当」 誠実な再捜査を求める(東京新聞)
東電元会長ら起訴相当 検察は再捜査に本腰を(中国新聞)
◆今後のアクション
8・8のハッパかけようアクションは、検察審査会から東京地検への行動に切り替えます。
みなさん、東京地検へ強制捜査と起訴を求める行動に、結集をお願い致します。