2014年7月に検察審査会が、勝俣元会長らに「起訴すべき」という議決を出しましたが、東京地検は再捜査の後、2015年1月に再び不起訴としました。
東京第五検察審査会は、現在、再度の審査を行っています。
上申書では、1999年に国土庁、日本気象協会が作成した「津波浸水予測図」で、高さ8メートルの津波が福島第一原発に来襲すると、10メートルを大きく超えて遡上し、1~4号機が浸水するというシミュレーションについてなど指摘しています。
東京地検が不起訴とした理由の一つが、原発建屋のある10メートルラインを超える津波を予見できなかったというものですが、少なくとも2000年にはそれを覆す想定を国土庁が発行しており、東京地検は知ってか知らずか不当な決定を下したことが明らかになりました。
今月末には検察審査会の審査員の半数が交代します。もしかするとそのタイミングで議決が発表されるかもしれません。
検察審査会が、東京地検の不当な不起訴処分を覆し、強制起訴によって刑事裁判への道を開いてくださるよう期待します。
上申書ダウンロード(PDF)
国土庁発行「津波浸水予測図」の一部を拡大・書入 |