2014年12月29日月曜日

「やれと言われても、何が起こるかわかりませんよ」

福島原発告訴団は、12月9日に東京地検に新たな証拠資料を添え、上申書を提出しました。12月12日付記事「上申書提出『原発と大津波』
証拠資料の一つ「森山審議官メール」の中で、保安院の審議官と東電幹部の間で従来の想定を超える津波の対策が必要であることを認識して、それを引き延ばそうとしていたことがうかがえます。
  告訴団12/9付上申書 証拠資料 甲10号証 森山審議官発メール「1F3バックチェック(貞観の地震)」より

また、12月25日に追加公開された政府事故調の保安院小林勝調書で、東電から巨大津波の試算が報告されたこと、その対策を主張した小林室長に対し、保安院幹部が「余計なことを言うな」「関わるとクビ」などと圧力を掛けていたことが明らかになりました。

  政府事故調査委員会ヒアリング記録 小林勝調書 2014年12月25日公開分より

東京電力は従来の想定を超えるほどの巨大津波が来襲する可能性を認識していましたが、原子力安全・保安院や原子力安全委員会という規制側とグルとなって、対策を引き延ばしていたことがうかがえます。

*「森山審議官メール」元資料はウェブサイト「原発と大津波 資料と補足」より公開されています。
*「小林勝調書」元資料は内閣官房ウェブサイトより公開されています。