2015年1月27日火曜日

海渡弁護士より不起訴理由への反論!

1月22日に東京地検が、2012年に告訴団が告訴をし検察審査会が起訴相当として再捜査になっていた事件について、勝俣元東電会長らを再度、不起訴処分としました。
不起訴処分の理由などが記された「不起訴理由書」について、海渡弁護士から「東京地検不起訴処分の問題点」が届きましたので公開いたします。
検察がその職務を全うしなかったため、事件は再度、検察審査会によって審査されます。福島原発告訴団は、検察審査会が起訴議決を出して被疑者らの罪を刑事裁判で問えるよう、行動を続けます。

海渡弁護士による「東京地検不起訴処分の問題点」(PDF
東京地検2012年告訴事件の「不起訴理由書」(PDF)

1.24もっかい事故調オープンセミナーでの添田孝史さん講演等【前半】映像(UPLAN祐児三輪)
1.24もっかい事故調オープンセミナーでの添田孝史さん講演等【後半】映像(UPLAN祐児三輪)
添田孝史さん資料のダウンロードページへのリンク(「原子力資料情報室」ウェブサイト内)

海渡雄一弁護士

2015年1月22日木曜日

東京地検の不起訴処分に抗議します!

本日1月22日午後、東京地検が、勝俣元東電会長らを不起訴の処分にしたと発表がありました。(不起訴決定理由書は下記リンクより)
福島原発告訴団はこの決定に強く抗議をし、 明日1月23日午後12:00より、東京地検前で抗議行動を行います。
勝俣元会長・武藤元副社長 ・武黒元副社長の3名については、検察審査会が2度目の審査を行います。もう一度起訴が相当という議決が出ると、「強制起訴」となり、刑事裁判が始まります。




東京地検不起訴処分に対する団長声明

2015122
 東京地検による再度の不起訴処分に対し、大変憤りを感じています。
 7省庁や推本など、国の機関が福島沖の大津波を想定するよう発表しており、東電は貞観型の津波が敷地を超える可能性があり、対策が必要だという認識を持っていたことが明らかになっています。
 重要設備の高台設置や建屋の水密化をしても浸水被害を防げないとしていますが、浸水をしても冷温停止にこぎつけるだけの対策がされていれば、被害は最小限に抑えることができました。何も対策を取らなかったことの責任が問われなくてよいのでしょうか。
 どこまでを予見できたとするか、被害を回避できたかどうかを、地検の密室の中の判断に任せてよいのでしょうか。公開の裁判の中で判断されるべきではないでしょうか。地検は一度目の不起訴処分の説明の際も、「東電は捜査に協力的だったから強制捜査をしなかった」と答えるなど、被害者に向き合わず、加害者の方を向いています。
 検察審査会の起訴相当の議決は国民の意思を表しています。その議決を検察は無視したことになります。
 再度、検察審査会の判断に期待します。検察行政のチェックを市民が行います。市民による検察審査会の良識を信じています。
 この事故の責任がきちんと司法の場で問われることを、被害者は心から望んでいます。

福島原発告訴団団長 武藤類子



東京地検前抗議行動!
1月23日(金) 12:00~12:30頃
東京地検前にて抗議の声を上げます!
ご都合のつく方は是非お集まりください!

記者会見の映像(ダイジェスト)がご覧になれます↓
*東電幹部、再び不起訴〜告訴団「被害者は救われない」(OurPlanet-TV)

*YouTube版(OPTVstaff)

2012年告訴について不起訴処分が出されました



プレスリリース
2015.1.22

お世話になります。福島原発告訴団です。

福島原発告訴団が申立をしていた事件(2012年告訴)について、昨年の東京第五検察審査会の「起訴相当」を含む議決を受け東京地検が再捜査を行っていましたが、本日、東京地検より、被疑者を「不起訴」としたとの連絡を受けました。

私たちは、強制捜査もされず、このような不当な決定が出たことについて、抗議の記者会見を行います。

*東京  記者会見    17:15~   司法記者クラブ
*福島  記者会見    17:00~   福島県庁県政記者室


ぜひ、ご出席をお願いいたします。

福島原発告訴団   080-5739-7279

2015年1月19日月曜日

「2015年告訴」が正式受理されました!

福島原発告訴団が1月13日に行った新たな告訴・告発を、東京地方検察庁が正式に受理しました。(告訴の詳細はこちら→1月14日付記事「規制側にも切り込む告訴」

津波対策をつぶした規制当局の官僚や電力関係者の刑事責任をきちんと問うため、地検に対し厳正な捜査をより一層もとめていきます。
元東電幹部らの責任を問う2012年告訴の事件は、検察審査会が起訴相当の議決を出していますが、今回の告訴事件は、もとより検察審査会の判断を仰ぐことなく地検自身が起訴するよう、捜査が尽くされることを望みます。
東京地方検察庁

2015年1月18日日曜日

「これでも起訴はできないのか!」集会&地検前行動 報告

1月16日、緊急集会「これでも起訴はできないのか!」と東京地検前行動を行いました。
急に開催が決まった集会にも関わらず、参議院議員会館の講堂をを満杯にして、サイエンスライターの添田さんが講演を行いました。
添田さんは、福島原発の設置から大震災の直前に至るまで、東電や電事連が保安院などの官僚とともに津波想定を葬ってきた事実について解説してくださいました。
それから海渡雄一弁護士が、告訴団が1月13日に行った新たな告訴・告発についてわかりやすく解説をしました。

東京地検前に舞台を移し、300人を超える人たちが、2月2日の東京地検再捜査期限にむけて、検察審査会が「起訴相当」とした元東電幹部の起訴処分を求めました。
保田行雄弁護士・河合弘之弁護士のスピーチ、作家の広瀬隆さんのスピーチのあと、福島からは、避難者の古川さん、吉田さん、福島で放射能ごみ問題を取り組んでいる和田さんがそれぞれアピールしました。

添田さん講演資料
添田孝史さん講演資料 ダウンロード(PDF・1.3MB)

『原発と大津波 警告を葬った人々』 資料集リンク
ウェブサイト 「原発と大津波 資料と補足」

集会での海渡弁護士による2015年告訴の解説書き起こし
海渡弁護士の告訴状解説 ダウンロード(PDF)

集会と地検前行動の映像がご覧になれます
20150116 UPLAN 添田孝史「原発と大津波~警告を葬った人びと」【これでも起訴はできないのか!~院内集会&東京地検前行動~(UPLAN 祐児三輪)

2015年1月16日金曜日

緊急集会「これでも起訴はできないのか!」本日開催

添田孝史著『原発と大津波 警告を葬った人々』岩波書店
新赤版1515 新書判・並製・222頁 本体740円+税

緊急集会「これでも起訴はできないのか!」

1月16日(金)
11:00~12:00 院内集会 参議院議員会館講堂

12:30~13:00 東京地検包囲行動

講演は、岩波新書『原発と大津波 警告を葬った人々』の著者でもあるサイエンスライター添田孝史さん。
東電が、大津波の予測をしていながら、電事連や保安院官僚とともにいかにそれを葬ってきたか解説をして頂きます。 

*1.16.11:59修正

2015年1月14日水曜日

「規制側にも切り込む告訴」

告訴・告発状受取証
福島原発告訴団の団長ほか14名は、昨日1月13日、東京地検に新たな告訴・告発をしました。
これまで入手していた証拠書類のほか、昨年12月25日に追加公開となった政府事故調の調書により、規制当局である保安院で津波対策を葬ってきた官僚の氏名と行状を特定できたため、東電津波対策担当者3名、原子力安全委員会、電事連の担当者とあわせ告訴・告発にいたりました。
政府事故調の公開が先月25日であったこと、同日の一部報道で、再捜査していた元東電会長らの事件を地検が不起訴にするのでは、という観測記事が流れ、今回の事実とも関連があることから急きょ告訴することを決めました。

そのため、前回の告訴・告発人や支援者のみなさまに事前のご連絡が十分にできなかったことを深くお詫びいたします。
今後、この新たな告訴・告発(2015年告訴)の告訴人を広く募集する予定です。あらためてご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

福島原発告訴団団長 武藤類子

被告訴・告発人
1.酒井俊朗…東京電力株式会社の福島第一原発の津波対策の検討実施に当たっていた者
2.高尾誠……同上
3.西村某……同上
4.森山善範…2008年~2009年当時,保安院原子力発電安全審査課長,

  保安院審議官,文科相大臣官房審議官,保安院原子力災害対策官(併任),
  (独)原子力安全基盤機構総括参事,(独)日本原子力研究開発機構執行役,同理事(現在)
5.名倉繁樹…保安院原子力発電安全審査課審査官(当時),原子力規制委員会安全審査官
6.野口哲男…保安院原子力発電安全審査課長(当時),保安院主席統括安全審査官,

  (独)原子力安全基盤機構企画部長
7.原昭吾……保安院原子力安全広報課長 (実質的に人事権を有する) の立場にあった者(当時),
  保安院関東東北産業保安監督部長,保安院原子力災害現地対策本部統括班
8.氏名不詳の原子力安全委員会の津波対策担当者
9.氏名不詳の電事連の津波対策担当者


告訴状はこちら↓
告訴・告発状ダウンロード(PDF・1.2MB)

記者会見資料↓
「本日の第2次告訴・告発(2015年告訴)について」(PDF)

記者会見の様子は以下のリンクからご覧になれます。
・司法記者クラブ記者会見映像(UPLAN 祐児三輪)*フル
・参議院議員会館記者会見映像(UPLAN 祐児三輪)*フル
・司法記者クラブ記者会見映像・記事(OurPlanet-TV)*ダイジェスト

*今回の告訴・告発についてわかりやすい記事
・小石勝朗「法浪記」第40回(マガジン9)

2015年1月13日火曜日

【速報】告訴・告発状を提出しました!


本日、福島原発告訴団の団長ら14名は東京地方検察庁に対し、東京電力福島第一原発事故に関して、東京電力関係者及び経産省原子力安全・保安院関係者ら9名を、業務上過失致死傷罪の被疑事実で告訴・告発しました。

被告訴・告発人
1.酒井俊朗……東京電力株式会社の福島第一原発の津波対策の検討実施に当たっていた者
2.高尾誠………同上
3.西村某………同上
4.森山善範……2008年~2009年当時,保安院原子力発電安全審査課長,
           ついで保安院審議官,文科相大臣官房審議官,
           保安院原子力災害対策官(併任),
           (独)原子力安全基盤機構総括参事,
            (独)日本原子力研究開発機構執行役,同理事(現在)
5.名倉繁樹……保安院原子力発電安全審査課審査官(当時),
           原子力規制委員会安全審査官
6.野口哲男……保安院原子力発電安全審査課長(当時),
           保安院主席統括安全審査官,(独)原子力安全基盤機構企画部長
7.原昭吾………保安院原子力安全広報課長 (実質的に人事権を有する) の立場にあった者(当時),
           保安院関東東北産業保安監督部長,保安院原子力災害現地対策本部統括班
8.氏名不詳の原子力安全委員会の津波対策担当者
9.氏名不詳の電事連の津波対策担当者


告訴状はこちら↓
告訴・告発状ダウンロード(PDF)
*2015.1.14.10:30差し換えました。証拠資料一覧を含めました。目次のエラーを修正しました 

記者会見資料↓
「本日の第2次告訴・告発(2015年告訴)について」(PDF)

2015年1月10日土曜日

新たな告訴・告発をします!



みなさま

日々のおひとりおひとりのご努力・ご協力に感謝致します。

突然のお知らせとなってしまいましたが、福島原発告訴団は、新たな告訴を行うことに致しました。
1月13日に東京地方検察庁に告訴・告発致します。
一部報道が先行記事を出したために、皆様へのお知らせが後になってしまったことをお詫びいたします。
当日の告訴は代表者で行いますが、今後皆さまにも告訴人募集のご案内を致します。

福島原発告訴団は、東京電力福島第一原発事故の責任の追及を続けます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2015年1月10日
福島原発告訴団


新たな告訴・告発(第2次)」と記者会見のお知らせ

 政府は昨年1225日、政府事故調査委員会の東電関係者や政府関係者、自治体職員など127人分の聴取結果書(調書)を公開しました。11月には国会事故調の協力調査員であった添田孝史氏による『原発と大津波 警告を葬った人々』(岩波書店)が出版されました。
 この間、次々に明らかになる重要証拠によって、想定を超える津波が来る可能性があることは、東電と保安院の共通認識となっていたことがますます明白となってきました。
 これらの情報を精査する中で、東電の元役員らの責任はますます明確になってきましたが、さらに原発事故発生の重大な責任を負うべき人を追加して特定することができましたので、新たな告訴・告発(第2次)を、113日、東京地検に行います。詳細は、記者会見で発表いたします。


<1月13日(火)「新たな告訴・告発状(第2次)」提出・記者会見のスケジュール>

 9:30 東京地検に「告訴・告発状」を提出します
      *地検に入る前のカメラ撮りが可能です。

10:00 記者会見1(場所)東京地裁内 司法記者クラブ

11:00 記者会見2(場所)参議院議員会館 101号室

16:30 記者会見3(場所)福島県庁内 県政記者室

以上

    お問い合わせ  福島原発告訴団 本部事務局