2015年1月14日水曜日

「規制側にも切り込む告訴」

告訴・告発状受取証
福島原発告訴団の団長ほか14名は、昨日1月13日、東京地検に新たな告訴・告発をしました。
これまで入手していた証拠書類のほか、昨年12月25日に追加公開となった政府事故調の調書により、規制当局である保安院で津波対策を葬ってきた官僚の氏名と行状を特定できたため、東電津波対策担当者3名、原子力安全委員会、電事連の担当者とあわせ告訴・告発にいたりました。
政府事故調の公開が先月25日であったこと、同日の一部報道で、再捜査していた元東電会長らの事件を地検が不起訴にするのでは、という観測記事が流れ、今回の事実とも関連があることから急きょ告訴することを決めました。

そのため、前回の告訴・告発人や支援者のみなさまに事前のご連絡が十分にできなかったことを深くお詫びいたします。
今後、この新たな告訴・告発(2015年告訴)の告訴人を広く募集する予定です。あらためてご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

福島原発告訴団団長 武藤類子

被告訴・告発人
1.酒井俊朗…東京電力株式会社の福島第一原発の津波対策の検討実施に当たっていた者
2.高尾誠……同上
3.西村某……同上
4.森山善範…2008年~2009年当時,保安院原子力発電安全審査課長,

  保安院審議官,文科相大臣官房審議官,保安院原子力災害対策官(併任),
  (独)原子力安全基盤機構総括参事,(独)日本原子力研究開発機構執行役,同理事(現在)
5.名倉繁樹…保安院原子力発電安全審査課審査官(当時),原子力規制委員会安全審査官
6.野口哲男…保安院原子力発電安全審査課長(当時),保安院主席統括安全審査官,

  (独)原子力安全基盤機構企画部長
7.原昭吾……保安院原子力安全広報課長 (実質的に人事権を有する) の立場にあった者(当時),
  保安院関東東北産業保安監督部長,保安院原子力災害現地対策本部統括班
8.氏名不詳の原子力安全委員会の津波対策担当者
9.氏名不詳の電事連の津波対策担当者


告訴状はこちら↓
告訴・告発状ダウンロード(PDF・1.2MB)

記者会見資料↓
「本日の第2次告訴・告発(2015年告訴)について」(PDF)

記者会見の様子は以下のリンクからご覧になれます。
・司法記者クラブ記者会見映像(UPLAN 祐児三輪)*フル
・参議院議員会館記者会見映像(UPLAN 祐児三輪)*フル
・司法記者クラブ記者会見映像・記事(OurPlanet-TV)*ダイジェスト

*今回の告訴・告発についてわかりやすい記事
・小石勝朗「法浪記」第40回(マガジン9)